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相続した土地の駐車場賃貸料分配トラブル!兄とのトラブル解決策と法的知識

【背景】
* 兄と父との相続で、土地(駐車場として賃貸中)の持ち分を私が55%、兄が45%で相続しました。
* これまでは姉が賃貸料の管理をしていましたが、姉が事故で亡くなりました。
* 兄が勝手に賃貸料を徴収し始め、私に分配してくれません。

【悩み】
兄は駐車場の修理費用を理由に、賃貸料を分配してくれません。緊急の修理費用は負担しますが、事前に相談もなく、了解も得ていない過剰な修繕費用は負担する義務はないと思っています。私の考えは正しいのでしょうか?それとも兄の意見が正しいのでしょうか?

あなたの考え方が正しい可能性が高いです。

相続財産の管理と賃貸料の分配

まず、相続によってあなたは兄と共有者(共同所有者)となりました。共有財産である土地から得られる賃貸料は、持ち分に応じて分配されるのが原則です。あなたの持ち分は55%、兄は45%なので、賃貸料もこの割合で分配されるべきです。

賃貸料分配請求の正当性

兄は駐車場の修理費用を理由に賃貸料を分配していませんが、これは正当な理由とは言えません。共有財産の管理・修繕には、共有者全員の合意が必要です(民法257条)。兄が勝手に修理を行い、その費用をあなたに請求することは、合意のない支出であり、不当です。

民法における共有者の権利義務

民法では、共有財産の管理について、共有者全員の同意が必要とされています。 重要な修理や改修を行う場合、事前に他の共有者と協議し、合意を得ることが必要です。 兄はあなたの同意を得ずに修理を行い、その費用を請求しているため、法律上問題があります。 緊急を要する修理であれば、事後報告で良い場合もありますが、今回のケースでは、その判断は難しいでしょう。 修理の内容や費用が妥当かどうかを判断する必要があります。

誤解されがちなポイント:共有者の権利と義務

共有者の間では、お互いに協力して共有財産を管理する義務があります。しかし、一方的な行動や、合意のない支出は認められません。 兄は、あなたの同意を得ずに修理を行い、さらに賃貸料を分配しないのは、共有者の義務を怠っていると言えるでしょう。

実務的なアドバイス:証拠の確保と話し合い

まず、賃貸契約書、修理費用に関する領収書など、関連する書類を全て保管しましょう。これらは、今後の交渉や裁判で重要な証拠となります。 次に、兄と話し合い、賃貸料の分配と修理費用について話し合うことをお勧めします。 話し合いがうまくいかない場合は、弁護士や司法書士に相談することを検討しましょう。

弁護士・司法書士への相談

話し合いがまとまらない場合、または兄があなたの主張を無視する場合は、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は、あなたの権利を保護するための適切な法的措置をアドバイスしてくれます。 特に、修理費用が妥当かどうか、兄の行動が法律違反に該当するかどうかといった点を専門的に判断してもらえます。

まとめ:共有財産の管理には合意が不可欠

共有財産を管理する際には、共有者間の合意が不可欠です。一方的な行動は、紛争の原因となります。 今回のケースでは、兄はあなたの同意を得ずに修理を行い、賃貸料を分配しなかったため、法律的に問題がある可能性が高いです。 まずは証拠を確保し、話し合いを試みるべきですが、それでも解決しない場合は、専門家への相談を検討しましょう。 共有財産の管理は、法律に基づいて行うことが重要です。

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