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相続した実家の売却価格で揉める!兄弟間での公平な分配方法とは?
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不動産会社数社に評価額を依頼したところ、500万~1000万円もの開きがありました。一番低い金額で分配し、将来売却時に差額を再分配したいと考えていますが、兄弟は一度で済ませたいと考えています。不動産会社の中には、高めの評価額をつけて自社で売却を依頼してくるケースもありました。5年後に売却した際に、私だけが損をする可能性があり、どの金額で分配するのが妥当なのか悩んでいます。
相続財産として不動産を評価する方法はいくつかあります。最も一般的なのは、不動産会社による査定です。しかし、質問者さんのケースのように、査定額に大きな開きがあることがよくあります。これは、不動産会社の営業努力(自社で売却を依頼したいという意図)や、査定方法の違い、市場動向の捉え方の違いなどが原因です。
他にも、公的な機関である不動産鑑定士による鑑定評価があります。不動産鑑定士は、専門的な知識と経験に基づいて、より客観的な評価額を算出します(鑑定評価は費用がかかります)。 さらに、路線価(国税庁が毎年公表する土地の価格)を用いた評価方法もありますが、これは土地のみの評価であり、建物が含まれる場合は適しません。
今回のケースでは、複数の不動産会社による査定額に大きな開きがあるため、信頼性の高い評価額を算出することが重要です。そのため、**不動産鑑定士による鑑定評価**を依頼することを強くお勧めします。鑑定評価は、客観的なデータに基づいて行われるため、兄弟間での紛争を避ける上で非常に有効です。鑑定評価書は、裁判などでも証拠として認められる法的効力も持ちます。
相続税の申告においては、相続財産の評価額が重要になります。相続税法では、相続財産の評価方法が定められており、不動産の場合は、路線価や不動産鑑定士による鑑定評価などが用いられます。相続税の申告期限までに、適正な評価額を決定することが必要です。
不動産会社は、自社の利益を追求する立場にあるため、必ずしも客観的な評価額を示すとは限りません。高めの評価額を示すことで、売却の依頼を獲得しようとするケースも少なくありません。そのため、不動産会社の評価額のみを頼りに相続分の金額を決めるのはリスクが高いです。
まずは、信頼できる不動産鑑定士に鑑定評価を依頼しましょう。鑑定評価書を基に、兄弟間で話し合い、公平な分配方法を決定することが重要です。話し合いが難航する場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することを検討しましょう。
兄弟間で話し合いがまとまらず、公平な分配方法を決定できない場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。専門家は、法律的な知識や交渉スキルを用いて、解決策を提案してくれます。特に、相続に関するトラブルは、感情的な問題が絡むことが多いため、専門家の介入が有効です。
相続不動産の分配においては、客観的な評価に基づいた公平な分配が重要です。不動産会社による査定額に頼るのではなく、不動産鑑定士による鑑定評価を活用することで、兄弟間の紛争を回避し、円満な相続を実現できます。 将来的な売却益の分配については、兄弟間で事前に合意しておくことが大切です。 合意形成が難しい場合は、専門家の力を借りることを検討しましょう。
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