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相続した家屋と土地、兄弟3人で売却の話し合いがまとまらない!私の持分だけ売却できますか?
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相続した家屋と土地のうち、私の持分だけを売却することは可能でしょうか? 他の兄弟の承諾を得ずに売却することはできるのか、手続きはどうすればいいのかが知りたいです。
まず、相続によって取得した家屋と土地は、兄弟3人で「共有」の状態になっています。(共有:複数の者が所有権を共有すること)。 それぞれの兄弟は、全体の3分の1ずつを所有する「持分」を持っています。 この持分は、個別に売却することが可能です。
質問者様は、ご自身の持分(3分の1)を自由に売却できます。これは、民法上の「共有物分割請求権」に基づく権利です。(共有物分割請求権:共有者が、共有物を分割して単独所有にすることを請求できる権利)。 売却は、この権利行使の一形態と言えます。 他の兄弟の承諾は必要ありません。
このケースでは、民法が関係します。特に、民法第257条(共有物の分割)や第249条(共有者の権利)などが重要です。 これらの法律に基づき、あなたは自分の持分を自由に処分できます。ただし、売却によって他の共有者の権利を不当に害してはならないという点には注意が必要です。
「共有」だからといって、必ず全員の同意が必要だと誤解されることがあります。しかし、持分売却の場合は、自分の持分を売却する権利はあなた自身にあり、他の兄弟の同意は必要ありません。 ただし、売却価格や売買契約の内容によっては、後に兄弟間でトラブルになる可能性があるため、注意が必要です。
1. **不動産会社への相談**: まずは不動産会社に相談し、市場価格の査定や売却方法についてアドバイスを受けましょう。
2. **売買契約の締結**: 買主が見つかり、売買契約を締結します。この際、あなたの持分のみを売却する旨を明確に記載する必要があります。
3. **所有権移転登記**: 売買契約が完了したら、法務局で所有権移転登記の手続きを行います。 この手続きによって、買主があなたの持分の所有者となります。
兄弟間で意見が対立し、話し合いがまとまらない場合、または売買契約の内容に複雑な事項が含まれる場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、トラブルを回避し、円滑に売却を進めることができます。
相続した家屋と土地のあなたの持分は、あなたのものです。他の兄弟の反対があっても、法律に基づき、あなたの持分を売却することは可能です。 ただし、売却手続きには専門的な知識が必要な場合もありますので、必要に応じて専門家にご相談ください。 早めの行動と適切な手続きで、円滑な売却を目指しましょう。
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