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相続した山の位置確認と所有権の確認方法:Googleマップでは見つからない山林の所在と境界確定
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相続した山林の正確な位置を確認する方法と、長年他人が使用している場合の所有権について知りたいです。
山林などの不動産の位置特定は、意外と難しいものです。Googleマップは都市部では正確ですが、山間部や未開発地域では精度が低く、番地だけでは特定できないケースが多いです。 正確な位置情報は、主に以下の情報から判断します。
* **地番(じばん):** 土地を識別するための番号です。登記簿(不動産の所有者や権利関係を記録した公的な書類)に記載されています。
* **地積(じせき):** 土地の面積です。これも登記簿に記載されています。
* **境界標(きょうかいひょう):** 土地の境界を示す標識です。コンクリート製の杭や石など、様々な形状があります。
* **隣接地との関係:** 隣接する土地の情報から、位置を推測することもできます。
まず、役所で取得した図面を詳しく確認しましょう。図面には、地番、地積、隣接地との関係などが記載されているはずです。 図面を頼りに、現地へ赴き、周囲の地形や目印などを確認しながら、山林の位置を推測します。 それでも位置が特定できない場合は、専門家である土地家屋調査士(とちかおくやしゅんさし)(不動産の境界を測量し、登記簿に記録する国家資格者)に依頼するのが確実です。
土地家屋調査士は、最新の測量機器を用いて、正確な境界を測量し、境界標を設置します。 これは、所有権の明確化に非常に重要です。 役所にある図面は古く、実際の境界と異なる可能性もあるため、専門家による確認が不可欠です。
所有権は、民法(日本の基本的な法律)によって保護されています。 しかし、他人が20年以上にわたって平穏かつ公然と土地を占有し、所有者であることを主張していなければ、時効取得(じこうしゅとく)(一定期間、他人の土地を占有することで所有権を取得できる制度)によって、所有権が移転する可能性があります。 ただし、時効取得には厳格な条件があり、簡単に成立するものではありません。
時効取得は、容易に成立するものではありません。 単に土地を使用していただけでは、時効取得は成立しません。 「平穏かつ公然と」占有していることが必要で、所有者の妨害がない状態での占有が20年以上継続される必要があります。 また、善意(悪意ではないこと)で占有していることも条件となります。
山林の位置が特定できない場合、または他人が土地を使用している場合は、速やかに土地家屋調査士に相談することをお勧めします。 土地家屋調査士は、境界の確定だけでなく、所有権に関する法的アドバイスも行います。 また、他人が土地を使用している場合は、証拠となる写真や動画を撮影しておくことが重要です。
* 山林の位置が特定できない場合
* 他人が土地を使用している場合
* 所有権に異議がある場合
* 時効取得の可能性がある場合
専門家である土地家屋調査士に相談することで、正確な情報に基づいた判断を行い、トラブルを未然に防ぐことができます。
相続した山林の位置確認と所有権の確認は、専門家の力を借りることが非常に重要です。 Googleマップだけでは不十分な場合が多く、土地家屋調査士による測量と境界確定、そして法的アドバイスを受けることで、安心して相続手続きを進めることができます。 早めの対応が、トラブルを防ぎ、円滑な相続を実現する鍵となります。
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