相続した建物の家賃滞納と立ち退き：大家初心者必見！20年滞納者の対処法

質問の概要

先日父が亡くなり、祖母の代から所有している建物を相続しました。普通のサラリーマンがいきなり大家さんになってしまったのですが、その建物は現在居酒屋として店主さんに貸し出しており、祖母の代から20年近く家賃を滞納し続ける滞納常習者です。早々に立ち退いてほしいのですが、祖母の代からそれが出来ず、滞納を続けながらズルズルと20年も居座り続けています。「借金があるから」と退去したら非常に困るため、テコでも動かないようで、不動産屋さんとも父が散々相談してきたのですが追い出すことはできなかったそうです。料金を払わなければ水道もガスも止められるのは当たり前ですが、法律上不動産に関してはどうなっているのでしょうか？弁護士を立てると追い出すことは出来るのでしょうか？大家さん歴2ヶ月で何も分からないので、基礎から教えてください。

【背景】
* 父の死により、祖母の代から所有する建物を相続。
* 建物は居酒屋として長年貸し出されている。
* 20年間家賃が滞納されている。
* 借金問題を抱える店主は立ち退きを拒否。
* 不動産会社への相談も効果なし。

【悩み】
* 20年間も滞納されている家賃の回収方法がわからない。
* 店主を立ち退かせる方法がわからない。
* 法律的な知識がなく、どうすれば良いのか不安。

家賃滞納者への対応は法律に基づき、弁護士への相談が有効です。

家賃滞納と立ち退き：基礎知識

まず、家賃滞納は、賃貸借契約（貸主であるあなたと借主である店主の間で結ばれた、建物を貸し借りする契約）違反です。契約書に家賃の支払いが明記されているはずです。水道やガスとは異なり、家賃滞納だけではすぐに供給を止められるわけではありません。不動産の賃貸借は、民法という法律によって守られています。

具体的な対応策：家賃滞納からの立ち退き

20年もの長期間の滞納は深刻な問題です。まずは、以下の手順を踏んで対応しましょう。

催告（さいこく）：書面で家賃の支払いと期日までに退去するよう、借主に催告します。内容証明郵便（郵便局で発行される、送達記録が残る郵便）を使うのが一般的です。これは、法的証拠として非常に重要です。
訴訟：催告後も支払いと退去がない場合は、裁判所に訴訟を起こします。具体的には、明渡請求（めいわってせいきゅう）という訴訟手続きで、裁判所を通して借主に建物の明け渡しを命じます。この訴訟では、滞納家賃の請求も同時に行えます。
強制執行：裁判所の判決が出ても借主が従わない場合は、強制執行という手続きで、警察などの公力によって借主を建物から強制的に退去させます。

これらの手続きは、法律の専門知識が必要で、複雑な場合があります。

関係する法律：民法

日本の賃貸借契約は、主に民法（日本の基本的な法律の一つ）で定められています。特に、第612条以降の規定が賃貸借契約に関するルールを定めています。民法は専門用語が多く、理解が難しいので、弁護士に相談することが重要です。

誤解されがちなポイント：放置は損失拡大につながる

家賃滞納を放置すると、滞納額が増えるだけでなく、建物の老朽化や修繕費用の負担も増える可能性があります。また、滞納が長引くほど、裁判での解決が難しくなる可能性も高まります。

実務的なアドバイス：弁護士への相談が必須

20年もの滞納は、専門家の助けが必要なケースです。弁護士に相談し、状況を説明することで、最適な解決策を提案してもらえます。弁護士費用はかかりますが、長引く損失を考えると、弁護士に依頼する方が費用対効果が高いと考えられます。

専門家に相談すべき場合：迷ったらすぐに相談

少しでも迷う場合は、すぐに弁護士に相談しましょう。弁護士は、法律に基づいた適切なアドバイスと、手続きの代行をしてくれます。一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが重要です。

まとめ：早期の専門家への相談が重要

20年もの家賃滞納は放置できません。早急に弁護士に相談し、適切な法的手続きを踏むことが、損失を最小限に抑えるために重要です。専門家の力を借り、スムーズに問題解決を進めましょう。