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相続した未払いの所得税はどうなる? 専門家がわかりやすく解説

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相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれます)を、特定の人が引き継ぐことを言います。今回のケースでは、お父様が亡くなり、あなたがお父様の財産を相続することになります。
所得税は、1月1日から12月31日までの1年間の所得に対してかかる税金です。土地を売却して得たお金も、所得税の対象となります。土地の売却益(売却価格から取得費や譲渡費用を差し引いたもの)に対して、所得税が課税されるのです。
今回のケースでは、お父様は生前に土地を売却し、その売却益に対して所得税を支払う必要がありました。しかし、もしお父様がその所得税を支払わずに亡くなった場合、その未払いの所得税も相続の対象となります。
原則として、未払いの所得税は相続人が引き継ぎ、支払う義務を負います。これは、相続によって、故人の財産だけでなく、負債も引き継ぐことになるからです。ただし、相続放棄(相続を放棄すること)を選択した場合は、この限りではありません。
今回のケースでは、お父様の財産が80万円程度で、入院費や葬儀費用を差し引くとマイナスになる可能性があるとのことです。この場合、相続放棄も選択肢の一つとして検討できます。相続放棄をすれば、未払いの所得税を含め、お父様の借金を一切引き継ぐ必要がなくなります。
しかし、相続放棄をする場合は、相続開始を知ったときから3ヶ月以内(熟慮期間)に、家庭裁判所での手続きが必要になります。この期間を過ぎると、原則として相続放棄はできなくなりますので、注意が必要です。
相続に関する主な法律は、民法です。民法では、相続人の範囲や相続分の割合、相続放棄の手続きなどが定められています。
税金に関しては、所得税法が関係します。所得税法では、所得の種類や計算方法、税率などが定められています。今回のケースでは、土地の売却益に対する所得税が問題となります。
また、相続税も関係してくる可能性があります。相続税は、相続によって取得した財産の総額が一定額を超える場合に課税されます。基礎控除額(相続税がかからない金額)は、相続人の数などによって異なります。
相続放棄に関する手続きは、家庭裁判所で行います。相続放棄の手続きには、戸籍謄本や住民票などの書類が必要となります。
未払いの所得税に関する誤解として、よくあるのが「税務署からの通知が来ていないから、支払わなくても良い」というものです。しかし、税務署からの通知がなくても、未払いの税金は存在し、相続人が支払う義務を負う可能性があります。
また、「相続財産が少ないから、税金も少ないはずだ」という考え方も誤解です。未払いの税金は、相続財産の額に関わらず、発生する可能性があります。相続財産が少ない場合でも、相続放棄などの対応を検討する必要があります。
もう一つの誤解は、「所得税は必ず相続人が支払わなければならない」というものです。相続放棄をすれば、未払いの所得税を支払う義務はなくなります。ただし、相続放棄の手続きには期限がありますので、注意が必要です。
まず、お父様の財産と負債を正確に把握することが重要です。預貯金、不動産、借金、未払いの税金など、すべての財産をリストアップしましょう。このリストを作成することで、相続放棄をするか、相続するかを判断するための材料になります。
次に、税理士や弁護士などの専門家に相談しましょう。専門家は、あなたの状況に合わせて、最適なアドバイスをしてくれます。相続放棄の手続きや、未払いの所得税の処理についても、サポートしてくれます。
もし、相続財産がマイナスになる可能性がある場合は、相続放棄を検討しましょう。相続放棄の手続きは、家庭裁判所で行います。専門家に依頼すれば、手続きをスムーズに進めることができます。
税務署に相談することもできます。税務署では、所得税に関する一般的な相談を受け付けています。ただし、個別のケースに対する具体的なアドバイスは、税理士などの専門家の方が得意です。
今回のケースでは、税理士または弁護士に相談することをお勧めします。理由は以下の通りです。
専門家は、あなたの状況に合わせて、最適なアドバイスをしてくれます。特に、相続財産がマイナスになる可能性がある場合は、早めに専門家に相談することをお勧めします。
今回のケースの重要ポイントをまとめます。
今回の件は、故人への想いを大切にしつつ、ご自身の経済的な負担を最小限に抑えるために、専門家のアドバイスを受け、適切な対応をすることが重要です。
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