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相続で不利にならないために!ニートの弟と不動産相続、私の権利は?
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祖父の遺産相続で不利益を被ったと感じています。弟はニートなのに多くの遺産を受け継ぎ、実家の相続も弟に有利に進められそうで不安です。私の権利はどうすれば守れるのでしょうか?また、思い出のある実家を相続したいと思っています。
相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。 日本の法律では、相続人の順位や相続割合が「法定相続分」として定められています。 質問者さんの場合、祖父の相続では、父と母、質問者さんと弟の4人が相続人となります。 ただし、20歳未満だったため、相続手続きに参加できなかったとしても、相続権そのものは消滅していません。
相続財産には、不動産だけでなく預貯金や株式など、あらゆる財産が含まれます。 また、相続には「遺留分」という重要な概念があります。これは、相続人が最低限受け取る権利を保障するもので、法定相続分の2分の1です。 たとえ遺言書があっても、遺留分を侵害するような内容であれば、相続人は遺留分減殺請求(足りない分を請求する権利)を行うことができます。
質問者さんは、祖父の相続において不利益を被った可能性があります。 弟が大部分の遺産を相続したとのことですが、それが法定相続分に沿っているか、遺留分が侵害されていないかを確認する必要があります。 また、現在、実家の相続が懸念されていますが、父が亡くなった際に、法定相続分に基づいて相続が行われるはずです。 母が弟に有利なように相続を進めようとしても、質問者さんにも法定相続分に基づいた権利があります。
相続に関する法律は、民法(特に第900条以降)に規定されています。 遺言書がある場合とない場合で、相続の手続きや相続割合が異なります。 遺言書がある場合は、その内容に従って相続が行われますが、前述の通り、遺留分を侵害するような遺言は無効部分とみなされる可能性があります。 遺言書がない場合は、法定相続分に基づいて相続がなされます。
「親が弟を可愛がっているから、不動産は弟のものになる」というのは誤解です。 親の意思だけで相続が決定するわけではありません。 法定相続分や遺留分は、親の感情や意思とは関係なく、法律によって保障されています。
まず、祖父の遺産相続について、相続関係書類(相続登記簿謄本など)を確認する必要があります。 これにより、実際にどのくらいの財産が相続され、どのように分配されたのかがわかります。 次に、実家の相続については、父が亡くなった際に、法定相続分に基づいて相続手続きを進める必要があります。 もし、母が弟に有利なように手続きを進めようとする場合は、弁護士に相談することをお勧めします。 弁護士は、質問者さんの権利を擁護し、適切な手続きを支援してくれます。
相続問題は複雑で、法律の知識がなければ、自分の権利を主張することが困難な場合があります。 特に、遺産分割協議がまとまらない場合や、遺留分侵害の可能性がある場合は、弁護士などの専門家に相談することが重要です。 専門家は、適切なアドバイスを与え、必要であれば裁判手続きなども代行してくれます。
相続において、自分の権利を守るためには、法律の知識を学ぶこと、そして必要に応じて専門家の力を借りることが重要です。 感情的な判断ではなく、法律に基づいた手続きを進めることで、公平な相続を実現できます。 質問者さんは、まず相続関係書類を確認し、必要であれば弁護士に相談して、自分の権利を主張しましょう。 思い出のある実家を相続したいという気持ちも大切ですが、法的な手続きを踏まえることで、その実現可能性が高まります。
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