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相続で不利?精神的虐待を受けた女性が権利を守る方法~先祖代々の土地と家族の葛藤~

実家は地元の小地主で、不動産関係の資産が多少あります。先祖代々のものです。私は子供のころから、「女が土地を持つとろくなことにならない」と言い聞かされていて、財産のすべては男兄弟が相続することになっています。私も子供のころからそう言い聞かされていたので、あてにするようなつもりはまったくありませんでした。けれど、最近考えが変わってきました。私は、実家の両親から精神的な虐待を受けて暮らしてきました。18歳で進学のため家を出ましたが、その後対人恐怖や強迫神経症、鬱などに苦しみ、カウンセリングや心療内科に通い、なんとか大学を卒業、就職、結婚を果たしました。今も、鬱などに苦しみながらの生活ではありますが、以前に比べると人間らしく、それなりに幸せに暮らしている実感があります。しかし、実家ではとても粗末に扱われてきました。父と祖母、弟はアスペルガーで、出かけるとかならずなにかトラブルを生むといった人物です。家族で食事に出かけたりすると、祖母がパフォーマンスで倒れてみたりするような家でした。皆分かっているので祖母が倒れてももくもくと食事し続けます。しかし世間はそうではなく、レストランの人などが集まってきて「大丈夫ですか?」などと慌てて声をかけてくれます。いや、これはいつものパフォーマンスなんですなどと言えるわけがなく、救急車を呼ぼうとするスタッフの人になんとかとりつくろって、事態を収拾している20歳そこそこの私を後目に、父と母と弟は知らん顔。私だけが対応に追われ、気が付くと父、母、弟は私に祖母を託して皆どこかへ消えてしまい、私は倒れた祖母を抱えて小一時間待機。買い物などをのんびり済ませた父母と合流するとさすがに怒りが止まらず「なんで私にすべて放り投げるの??おばあちゃんが大変な性格なのはわかっているのだから、皆で協力しようよ!」というと、母はにやにや笑い「あんた、楽しかったでしょ」というのです。あまりの意味不明さに聞き返すと「あんたはおばあちゃんと一緒、だからおかしい者同士分かりあえて良かったでしょ」などというのです。こういう話を数え上げたらきりがないくらいです。私は家族の中で、いつも後始末や面倒を押し付けられ、弟はいつも持ち上げられ、後押しされていました。そのうえ、「女だから」という理由で私から一切の権利を取り上げ、弟が財産のすべてを手にするなどと、許せません。今は必要以上にコンタクトをとってはいませんが、自分の実家の家族への感情が「愛」ではなく、あからさまに「怒り」だということをカウンセリングによって自覚しました。なので、実家に対しては言うことをきちんと言っていきたいという気持ちに変わりました。「女だから」という理由で、私から取り上げられようとしている「相続」という権利を守りたいと考えています。両親は健在なので、まだ先の話になると思いますが、将来慌てないように今から準備をしていきたいと思います。法律に詳しい方、ご経験のある方教えてください。「女だから、相続はさせない」と言っている実家に、正当な権利の行使を要求したいです。今からだとどういう方法があるのでしょうか。毎日怒りで眠れません。どうか、手を貸してください。
相続放棄はせず、自分の権利を主張しましょう。

相続における女性の権利と精神的虐待の影響

まず、重要なのは、性別を理由に相続権を奪われることは法律上認められていないということです。日本の民法では、相続権は性別に関わらず、法定相続人(被相続人の配偶者、子、親など)に平等に与えられます。質問者様は、たとえ「女だから」と理由づけられていても、相続権を放棄する必要はありません。

精神的虐待を受けてきたという事実も、相続権の行使に影響を与える可能性があります。長年受けた精神的虐待は、質問者様の精神状態に深刻な影響を与えており、それが相続問題への対応にも影響する可能性があります。

相続開始と相続人の決定

相続は、被相続人(相続させる人)が死亡した時点で開始します(相続開始)。相続人は、民法で定められた順位に従って決定されます。通常は、配偶者と子が相続人となります。質問者様の場合、両親が健在であれば、両親と兄弟が相続人となります。

相続財産は、被相続人の死亡時に存在する全ての財産(不動産、預貯金、有価証券など)です。先祖代々の土地も、当然相続財産に含まれます。

相続に関する法律と制度

相続に関する主な法律は、民法です。民法では、相続人の範囲、相続分の割合、相続財産の分割方法などが規定されています。

また、相続財産に不動産が含まれる場合は、不動産登記法も関係してきます。不動産の所有権を明確にするためには、登記手続きが必要になります。

相続放棄と相続財産への権利主張

質問者様は、これまで相続を放棄するつもりだったとのことですが、現在は権利を行使したいと考えておられます。相続放棄は、相続開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所に申述することで行えます。しかし、一度放棄すると、相続財産を一切受け取ることができなくなります。

相続放棄をせずに権利を主張するには、相続財産の分割協議に参加し、自分の相続分を請求する必要があります。相続人同士で話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。

誤解されがちなポイント:相続放棄と権利放棄の違い

相続放棄と、相続権そのものを放棄することは違います。相続放棄は、相続財産全体を放棄することを意味しますが、相続権そのものを放棄することはできません。質問者様は、相続権を放棄する意思はなく、不当な扱いを受けたことに対して怒りを感じ、権利を行使したいと考えているのです。

実務的なアドバイスと具体例

まず、信頼できる弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、質問者様の状況を詳しく聞き取り、相続手続きや権利主張の方法について適切なアドバイスをしてくれます。

具体的には、以下の様なステップを踏むことが考えられます。

1. **弁護士への相談**: 状況を説明し、法的アドバイスを受けます。
2. **相続財産の調査**: 相続財産の内容を明確にします。
3. **相続人との協議**: 相続分について話し合います。
4. **遺産分割協議**: 協議がまとまらない場合は、調停や裁判を検討します。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続問題は、法律や手続きが複雑なため、専門家の助けが必要なケースが多いです。特に、質問者様のように家族関係に問題があり、感情的な対立がある場合は、弁護士などの専門家に相談することが重要です。専門家は、客観的な立場から状況を判断し、適切な解決策を提案してくれます。

まとめ:権利を主張し、幸せな未来を

長年、精神的虐待を受け、不当な扱いを受けてきた質問者様。しかし、それは相続権を放棄する理由にはなりません。性別を理由に相続権を奪われることはありません。まずは弁護士に相談し、自分の権利を主張することで、幸せな未来を築いていきましょう。 自分自身の権利を守ることは、過去の辛い経験を乗り越え、未来へ進むための重要な一歩です。 決して諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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