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相続で不動産を放棄した!後悔…5000万円の不動産と5000万円の貯金、相続はどうなる?

親が亡くなりました。不動産5,000万円と貯金5,000万円が相続財産です。相続人は子ども5人です。兄妹の1人が不動産を全て相続し、貯金は不動産を相続した子ども以外の4人で分けてもいいんですよね?ちなみに不動産の相続権利は、他4人は放棄しました。今となっては不動産を放棄したことを失敗したかなと後悔しています。
相続放棄後でも、相続財産の一部を請求できる可能性があります。弁護士に相談することをお勧めします。

相続放棄と相続財産の分割について

#### 相続の基礎知識:相続とは何か?

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。今回のケースでは、親御さんの不動産と貯金が相続財産となり、子供さん5人が相続人となります。相続財産は、原則として相続人の間で法定相続分(法律で決められた割合)に従って分割されます。

#### 今回のケース:不動産の相続と貯金の分割

質問者様のご家族では、お兄様がお一人で不動産を相続し、残りの4人のお子様は不動産の相続を放棄されました。相続放棄とは、相続の開始を知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述することで、相続人としての権利義務を放棄できる制度です(民法第915条)。

しかし、相続放棄は、不動産だけでなく、全ての相続財産(この場合は不動産と貯金)を放棄することを意味します。貯金は、不動産を相続した兄妹以外で分割できる、というわけではありません。

#### 関係する法律:民法

相続に関するルールは、主に民法が定めています。特に、相続放棄、相続財産の分割、遺産分割協議など、今回のケースに関係する重要な条文が多数存在します。

#### 誤解されがちなポイント:相続放棄の範囲

相続放棄は、相続財産全体を放棄するものであり、一部だけ放棄することはできません。 不動産だけ放棄して、貯金だけ相続する、といったことは法律上認められていません。 質問者様が後悔されているのは、この点の誤解に基づいている可能性があります。

#### 実務的なアドバイス:相続放棄後の対応

既に相続放棄の手続きを終えられているとのことですが、相続放棄後でも、状況によっては相続財産の一部を請求できる可能性があります。例えば、相続放棄の申述に瑕疵(かし:欠陥)があった場合や、相続財産に隠れた債務(借金)があった場合などです。

#### 専門家に相談すべき場合とその理由

相続問題は、法律の知識が深く必要となる複雑な問題です。特に、相続放棄後の対応や、相続財産の分割方法については、専門家のアドバイスを受けることが非常に重要です。弁護士や司法書士に相談することで、ご自身の権利を適切に主張し、最適な解決策を見つけることができます。

#### まとめ:相続放棄は慎重に

相続放棄は、一度行ってしまうと取り消すことが難しい、重大な意思表示です。相続財産の状況を十分に理解した上で、専門家のアドバイスを受けながら慎重に判断することが大切です。今回のケースでは、弁護士に相談し、ご自身の状況を詳しく説明して、適切なアドバイスを受けることを強くお勧めします。 後悔しないよう、専門家の力を借りて、最善の解決策を見つけてください。

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