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相続で共有の庭木、伐採費用は半分請求できる?険悪な相続人とのトラブル解決策

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樹木を伐採したいのですが、もう一人の相続人(兄弟)と仲が悪く、伐採費用を半分負担してもらえるか悩んでいます。費用を請求しても良いものかどうか、また、請求方法についても教えてください。
まず、共有物件(この場合は庭付き一戸建てと庭の樹木)について理解しましょう。共有とは、複数の者が所有権を共有することです。 あなたと兄弟は、建物の所有権だけでなく、庭も含めた土地の所有権を半分ずつ共有しています(持分共有)。 そのため、庭にある樹木も共有財産となります。共有財産に関する費用は、原則として共有者全員で負担するのが一般的です。
今回のケースでは、隣家へ枝が伸びている樹木の伐採費用を、兄弟に半分請求することは、原則として可能です。 ただし、兄弟との関係が悪いため、スムーズに費用負担を合意できるかは不透明です。
民法(特に共有に関する規定)が関係します。民法では、共有者は、共有物の維持管理について協議し、合意しなければなりません。 伐採は共有物の維持管理に該当する行為であり、兄弟との合意が必要です。合意が得られない場合、裁判所に共有物の管理に関する審判を請求することもできます(民法257条)。
「自分の持分部分の樹木だけを伐採したい」と考える方もいるかもしれません。しかし、共有物件においては、個々の共有者が勝手に処分することはできません。 樹木の根は地中に広がり、隣家の敷地にも影響を与える可能性があります。 そのため、伐採は共有者全員の合意が必要となります。
兄弟との関係が悪いため、まずは書面で伐採の必要性と費用負担について伝えましょう。 具体的な伐採費用見積もりを添付し、話し合いの場を設けることを提案します。 話し合いが難航する場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。 彼らは、合意形成のための交渉や、裁判手続きの支援をしてくれます。
兄弟との話し合いが全く進展しない場合、または、兄弟が費用負担を拒否した場合には、専門家に相談することが重要です。 弁護士や司法書士は、法律に基づいた適切なアドバイスと手続きをサポートし、あなたの権利を守ってくれます。特に、裁判手続きが必要になった場合、専門家の知識と経験は不可欠です。
共有物件の維持管理費用は、原則として共有者全員で負担します。 今回の伐採費用についても、兄弟との合意が重要です。 合意が得られない場合は、書面での連絡や専門家への相談を検討しましょう。 早期に解決することで、余計なトラブルを避けることができます。 共有関係は複雑なため、専門家のアドバイスを得ながら、冷静に対処することが大切です。
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