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相続で共有不動産の持ち分が勝手に売却!買い戻しは可能?100万円で解決できる?

【背景】
* 亡くなった親から相続した、都内の繁華街にある土地と収益ビル(6000万円相当)の共有不動産について、法廷持ち分登記(共有持分が登記簿に記載されている状態)されていました。
* 私の持ち分は24分の2でしたが、共有者の知らないうちに、その24分の2の持ち分が買い取り屋に売却されていました。
* 買い取り屋は、その持ち分を1000万円で買い取れ、拒否したら裁判を起こすと通知してきました。
* 私は80歳を超えるアパート住まいの年金生活者で、100万円しか用意できません。
* 子供たちにこの不動産を資産として残したいと考えています。

【悩み】
買い取り屋に売却された24分の2の持ち分を、100万円で買い戻すことは可能でしょうか?弁護士を依頼すれば確実に買い戻せるでしょうか?

100万円では難しい可能性が高いです。弁護士相談が必須です。

回答と解説

テーマの基礎知識:共有不動産と法定持分

不動産を複数人で所有する状態を「共有」(きょうゆう)といいます。共有には、各共有者の持分が明確に定められている「持分共有」と、持分が明確に定められていない「不明確共有」があります。質問者さんのケースは、登記簿に持分が記載されている「持分共有」で、具体的には「法定持分」です。法定持分とは、共有者間で持分の割合が特に定められていない場合、法律で定められた割合(通常は等分)で共有する状態です。

今回のケースへの直接的な回答

残念ながら、100万円で買い戻せる可能性は低いと言えます。買い取り屋は、裁判を起こすという脅しをかけていますが、これは交渉の手段の一つです。しかし、裁判になれば、裁判費用や弁護士費用が更に必要になります。 24分の2の持ち分は、不動産全体の価値(6000万円)から計算すると、約500万円の価値があります。100万円では、買い取り屋が売却に応じる可能性は低いでしょう。

関係する法律や制度:民法

このケースは、民法(特に共有に関する規定)が関係します。民法では、共有者は、他の共有者の承諾を得ずに自分の持分を自由に処分できます。そのため、共有者の1人が勝手に持ち分を売却したとしても、それが違法ではありません。ただし、共有者間で事前に合意があれば、売却を制限することも可能です。

誤解されがちなポイントの整理

「100万円で買い戻せる」という希望は、感情的なものであり、現実的ではありません。感情に流されず、冷静に状況を判断することが重要です。また、買い取り屋は、裁判で勝てる可能性が高いと判断しているからこそ、高額な金額を提示している可能性があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

まず、弁護士に相談することが重要です。弁護士は、買い取り屋との交渉、裁判対応、必要であれば、買い戻しのための資金調達方法などもアドバイスしてくれます。弁護士費用はかかりますが、専門家の力を借りることで、より有利な条件で解決できる可能性が高まります。また、ご自身の財産状況を弁護士に詳しく説明し、最適な解決策を検討してもらう必要があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

今回のケースでは、弁護士への相談は必須です。法律の専門家である弁護士は、買い取り屋との交渉、裁判対応、そして、ご自身の権利を守るための最善策を提案してくれます。単独で交渉しようとすると、不利な条件を呑まされる可能性が高いので、専門家の力を借りることが重要です。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

* 100万円で買い戻せる可能性は低い。
* 弁護士に相談し、専門家のアドバイスを受けることが重要。
* 感情に流されず、冷静に状況を判断する必要がある。
* 買い取り屋との交渉は、弁護士に委任するのがベスト。
* 裁判費用や弁護士費用も考慮する必要がある。

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