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相続で出てきた「山林」とは?その意味と相続手続きを徹底解説!

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「山林」とは具体的にどのようなものを指すのでしょうか?相続手続きにどのように関わってくるのか、不安です。家には山林がないのに、相続対象になることがあるのでしょうか?
「山林」という言葉は、日常会話では山や森といったイメージが強いですが、法律上ではもう少し広い意味を持ちます。民法では、「山林」は「山地及び森林」と定義されています(民法第87条)。
つまり、単なる木々が生い茂った場所だけでなく、傾斜地(急斜面など)で、主に森林として利用されている土地、あるいは森林として利用できる可能性のある土地も「山林」に含まれるのです。 都会の一軒家であっても、所有する土地の一部が、法的に「山林」に該当する可能性があるのです。例えば、宅地の一部にわずかながら傾斜地があり、そこに木々が自生している場合などです。
質問者様のご実家に山や林がないからといって、相続対象から外れるとは限りません。 祖父母が所有していた土地の中に、法的に「山林」とみなされる部分があった可能性があります。 登記簿(土地の所有権などを記録した公的な書類)を確認することで、その土地が「山林」として登記されているか否かを確認できます。
「山林」の定義は、前述の通り民法第87条で定められています。また、その所有権や権利関係は不動産登記法に基づいて登記簿に記録されます。相続手続きにおいては、これらの法律に基づいて、相続財産として山林が扱われます。
多くの人は「山林」と聞くと、山奥に広がる大規模な森林を想像しがちです。しかし、法律上の定義はもっと広範です。 小さな傾斜地や、宅地の一部に存在する木立なども「山林」に該当する可能性があることを理解しておきましょう。
相続手続きを進める上で、まず重要なのは祖父母の所有していた土地の登記簿謄本(とうほん)(土地の所有権などを記録した公的な書類のコピー)を取得することです。登記簿謄本には、土地の所在地、面積、地目(土地の用途、例えば宅地、山林など)などが記載されています。 地目が「山林」と記載されていれば、相続財産として山林が扱われます。
相続手続きは複雑で、法律知識が必要となる場面が多くあります。登記簿の読み方や、山林の評価、相続税の計算など、専門的な知識が必要な場合は、弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。特に、山林の評価は専門的な知識が必要なため、誤った判断を避けるために専門家のアドバイスを受けることが重要です。
「山林」は、法律上「山地及び森林」を指し、必ずしも山奥の広大な森林とは限りません。相続手続きにおいては、登記簿を確認し、土地の地目が「山林」かどうかを確かめることが重要です。 複雑な手続きや不明な点がある場合は、専門家への相談を検討しましょう。 相続は人生における大きな出来事の一つです。 正しい知識と手続きで、円滑に進められるよう心がけましょう。
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