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相続で判明!隣県にある祖父の土地の名義変更…登記事項証明書と登記情報提供サービス、どっちを使う?

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祖父の土地の名義変更をするために、共有名義になっている土地がないか調べたいのですが、登記事項証明書を発行してもらえば良いのか、それとも登記情報提供サービスを利用すれば良いのかわかりません。どちらの方法が適切で、どのように手続きを進めれば良いのか教えてください。
まず、土地の名義変更とは、所有権の移転登記(所有者が変わることを法的に登録すること)を指します。相続の場合、相続人が亡くなった人の土地を相続するために行います。 相続手続きを進める上で、亡くなった方の全財産を把握することが重要です。 今回の質問では、祖父の土地の一部が共有名義(複数の人が所有者として権利を持つ状態)になっている可能性があり、それを確認する必要があります。
登記事項証明書(旧・土地建物登記簿謄本)は、特定の土地や建物の登記簿の内容を写し取った公的な書類です。所有者、地番、地積(土地の面積)、権利の種類などが記載されています。法務局で請求し、手数料が必要です。
一方、登記情報提供サービスは、インターネットを通じて、土地や建物の登記情報を検索できるサービスです。登記事項証明書と違い、所有者名や住所の一部などを入力して検索し、該当する土地の情報を得ることができます。ただし、全ての情報が閲覧できるわけではなく、所有者名などは一部非公開の場合もあります。完全な情報を得るには、登記事項証明書を請求する必要があります。
まずは、登記情報提供サービスを利用して、祖父名義で所有されている土地を検索してみましょう。住所や地番の一部情報を入力することで、所有している土地の有無や、共有名義になっている可能性がある土地を絞り込むことができます。
登記情報提供サービスで共有名義の可能性がある土地が見つかった場合、または情報が不十分な場合は、その土地に関する登記事項証明書を請求する必要があります。隣県であっても、オンライン申請や郵送で請求が可能です。
土地の所有権に関する法律は、民法(特に相続に関する規定)と不動産登記法が関係します。相続手続きは、法定相続分(法律で決められた相続割合)に従って行われます。共有名義の土地を相続する場合、相続人全員で協議し、分割するか、共有状態を維持するかを決める必要があります。
登記情報提供サービスは便利ですが、全ての情報を閲覧できるわけではありません。共有名義の有無を確実に確認するには、登記事項証明書の請求が不可欠です。また、サービスの利用には、事前に会員登録が必要な場合があります。
例えば、祖父がA市とB市に土地を所有していたとします。まず、登記情報提供サービスで「祖父の名前」「A市」で検索し、結果を確認します。該当する土地があれば、その地番をメモしておきましょう。次に「祖父の名前」「B市」で検索します。 隣県についても同様の手順で検索します。 検索結果から共有名義の可能性がある土地が見つかったら、その土地の登記事項証明書を請求します。
土地の相続は、法律や手続きが複雑なため、専門家のサポートが必要となる場合があります。特に、共有名義の土地の分割や相続税の申告など、難しい問題に直面した場合は、司法書士や税理士に相談することをおすすめします。
祖父の土地の名義変更のためには、まず登記情報提供サービスで所有土地を検索し、共有名義の有無を調べます。必要に応じて登記事項証明書を請求し、正確な情報を把握することが重要です。複雑な場合は、専門家への相談も検討しましょう。 隣県であっても、手続きはオンラインや郵送で可能ですので、ご安心ください。
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