相続で受け継いだ家賃収入とパート収入、税金と社会保険はどうなる？主婦の賢い選択とは？

家賃収入とパート収入に対する税金と社会保険

まず、家賃収入とパート収入はそれぞれ課税対象となります。パート収入については、既に社会保険に加入されているとのことですので、社会保険料が差し引かれています。家賃収入については、不動産所得として確定申告が必要となります（※確定申告：自分で税金を計算し、税務署に申告すること）。

来年、もう一軒の家を賃貸に出した場合、家賃収入は増加し、それに伴い税金も増加します。パート収入と合わせて年間の収入がどの程度になるかによって、税金（※所得税：所得に応じて支払う税金）と社会保険料（※社会保険料：健康保険と厚生年金保険の保険料）の負担額は大きく変わってきます。

社会保険料の計算方法

社会保険料は、収入に応じて計算されます。パート先の社会保険は、雇用保険、健康保険、厚生年金保険の3種類があります。来年、家賃収入が増加すると、これらの社会保険料の計算に家賃収入も含まれる可能性があります。これは、パート収入と家賃収入の合計額が、社会保険の適用基準を超えるかどうかによって決まります。

具体的には、パート収入と家賃収入の合計が、年間の収入上限を超える場合、社会保険料は上限額までしか徴収されません。しかし、上限額に達しない場合、合計収入に応じて社会保険料が計算されます。

税金の計算方法

税金は、所得税と住民税があります。所得税は、年間の所得（収入から必要経費を差し引いたもの）に応じて計算されます。住民税は、前年の所得に応じて計算されます。家賃収入が増加すると、所得税と住民税の両方が増加します。

パートを辞めた場合の税金と社会保険

パートを辞めた場合、パート先の社会保険には加入しなくなります。代わりに、国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。国民健康保険料は、市町村によって異なりますが、収入に応じて計算されます。国民年金保険料は、標準報酬月額に応じて計算されます。

パート継続とパート辞職の税金比較

パートを継続した場合と辞めた場合の税金の比較は、個々の状況によって大きく異なります。パート収入、家賃収入、扶養の状況、居住地など、様々な要素が影響します。単純にどちらが良いとは言えず、正確な比較には、税理士などの専門家に相談することが必要です。

誤解されがちなポイント：扶養の範囲

配偶者の扶養に入るためには、年間の所得が一定額以下である必要があります。家賃収入が増加すると、配偶者の扶養から外れる可能性があります。扶養から外れると、税金や社会保険料の負担が大きくなるだけでなく、配偶者の税制上の優遇措置を受けられなくなる可能性もあります。

専門家に相談すべき場合

税金や社会保険は複雑な制度であり、自分で計算するのは難しい場合があります。特に、家賃収入とパート収入を合わせた金額が大きくなったり、扶養の範囲に関わる場合は、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、個々の状況に合わせた最適なアドバイスをしてくれます。

まとめ

家賃収入とパート収入の増加に伴い、税金と社会保険料の負担は大きくなります。パートを継続するか辞めるかの判断は、税金や社会保険料だけでなく、生活の安定性や将来設計なども考慮して総合的に判断する必要があります。専門家のアドバイスを得ながら、ご自身の状況に最適な選択をしてください。 税理士や社会保険労務士への相談を検討することを強くお勧めします。