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相続で困ってます!音信不通の親戚から連絡…番地不明の土地の名義調査は可能?

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夫の父の土地の相続について、番地が分からなくても土地の名義や詳細を役所で調べられるのか知りたいです。土地のことについて全く分からないので、アドバイスをお願いします。
相続(そうぞく)とは、人が亡くなった(相続開始)際に、その人の財産(土地や預金など)が相続人(そうぞくにん)に引き継がれることです。今回のケースでは、ご主人の父が亡くなられた時点で相続が開始し、ご主人が唯一の相続人である可能性が高いです。ただし、遺言書(いげんしょ)があれば、その内容に従って相続が行われます。
番地が分からなくても、土地の名義(めいぎ)を調べることは可能です。まず、土地の所在地(市区町村)の役所(市区町村役場)の窓口に相談しましょう。 土地の住所の一部(○○町○○)と、ご主人の父の名前、生年月日などの情報があれば、役所の担当者が土地台帳(とちだいちょう)(土地の所有者などを記録した公的な帳簿)を調べて、土地の正確な住所(番地を含む)と所有者を確認できます。
土地台帳は、市区町村が管理する公的な書類です。土地の所在地、地番(じばん)(番地)、地目(じもく)(土地の用途、例えば田、畑、宅地など)、地積(面積)などが記載されています。一方、登記簿(とうきぼ)は法務局(ほうむきょく)が管理する公的な書類で、土地の所有者、抵当権(ていとうけん)(土地に担保として設定された権利)などの権利関係が記録されています。土地台帳で土地の正確な住所が分かれば、法務局で登記簿を閲覧(閲覧には手数料がかかります)して、より詳細な情報を得ることができます。
相続に関する法律は、主に民法(みんぽう)に規定されています。民法では、相続人の範囲、相続分の計算方法、相続手続きなどが定められています。今回のケースでは、民法に基づいて、ご主人が相続人として土地を相続することになります。
親戚が土地の管理をしているからといって、その親戚が自動的に相続手続きを進められるわけではありません。相続手続きは、相続人自身が行う必要があります。親戚の協力は得られるに越したことはありませんが、あくまで協力であり、相続手続きの義務を負うわけではありません。
まずは、市区町村役場へ行き、土地台帳の調査を依頼しましょう。担当者から丁寧な説明を受け、必要な手続きや書類についてアドバイスを受けることができます。 土地の調査が完了したら、相続登記(そうぞくとうき)(土地の所有権を名義変更する手続き)を行う必要があります。相続登記には、法務局への申請が必要になります。
相続手続きは複雑な場合もあります。例えば、相続人が複数いる場合、遺産分割(いさんぶんかつ)に係るトラブルが発生した場合、土地に抵当権などが設定されている場合などは、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、手続きの進め方、権利擁護の方法などをアドバイスしてくれます。
番地が分からなくても、役所への相談から始めることで土地の名義調査は可能です。焦らず、一つずつ手続きを進めていきましょう。専門家の力を借りることも検討し、スムーズな相続手続きを進めるよう心がけてください。 不明な点は、役所や専門家に相談することをお勧めします。
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