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相続で悩んでいます!亡くなった母の財産と、父名義の土地の相続について

【背景】
* 母が他界し、妹と二人で遺産相続の手続きを始めました。
* 戸籍謄本を取り寄せたところ、母には私たちと異なる男性との間に生まれた子が一人いることが判明しました。
* 母名義の財産は妹と私で3分の1ずつ相続するつもりです。
* しかし、母が住んでいた家の土地と家屋は30年前から父の名義のままです。
* 30年前、父が他界した際の遺産分割協議書では、未成年だった私たちに代わって母が土地を相続することになっていました。
* 30年間、名義変更が行われていません。

【悩み】
父名義の土地についても、母以外の相続人がいるのかどうか、そしてその場合どのように相続を進めるべきなのか悩んでいます。

父名義の土地は、母の兄弟姉妹や、母の前の夫の子にも相続権があります。

相続の基礎知識:法定相続人と相続分

相続とは、亡くなった方の財産(遺産)が、法律で定められた相続人(法定相続人)に引き継がれることです。 相続人の範囲や相続分は、民法(日本の法律)で厳格に定められています。 今回のケースでは、まず、ご母の法定相続人を確認する必要があります。 ご母には、質問者様と妹さんの他に、前のご主人との間に生まれたお子さんがいるため、このお子さんも相続人となります。

今回のケースへの直接的な回答:父名義の土地の相続

30年前にご父君が亡くなられた際に、遺産分割協議書で土地はご母君が相続することになっていたとしても、名義変更が行われていないため、法的にはご父君の相続人がそのまま相続権を有しています。 そのため、ご父君の相続人であるご母君(既に亡くなっているため、その相続人である質問者様、妹さん、そして母の前の夫の子)が、その土地を相続することになります。 単純に3分の1ずつというわけにはいかず、ご父君の相続人全員で遺産分割協議を行う必要があります。

関係する法律:民法

このケースでは、民法の相続に関する規定が適用されます。具体的には、民法第887条以降の相続に関する規定、そして遺産分割協議に関する規定が重要となります。 これらの法律に基づき、相続人の範囲と相続分が決定されます。

誤解されがちなポイント:名義と所有権

土地の名義が父名義のままでも、遺産分割協議書によって母が相続権を持っていたことは事実です。しかし、名義変更がされていないために、所有権の移転が完了していません。 所有権の移転には、登記(不動産登記)が必要であり、登記が完了していないと、所有権は移転したとはみなされません。

実務的なアドバイス:遺産分割協議と専門家への相談

まず、ご父君の相続人全員で遺産分割協議を行い、土地の分割方法を決める必要があります。 協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることも可能です。 相続は複雑な手続きが伴うため、弁護士や司法書士などの専門家にご相談することを強くお勧めします。専門家は、相続手続きの進め方や、相続税の申告などについてもアドバイスをしてくれます。

専門家に相談すべき場合:協議がまとまらない場合

相続人同士で意見が合わず、遺産分割協議がまとまらない場合、必ず専門家に相談しましょう。 弁護士や司法書士は、法律に基づいた適切なアドバイスを行い、調停や裁判などの手続きをサポートしてくれます。 特に、相続人が複数いる場合や、高額な財産が絡む場合は、専門家の助けが必要となることが多いです。

まとめ:相続は専門家の力を借りてスムーズに進めましょう

相続手続きは、法律の知識や手続きに不慣れな人が単独で行うには非常に困難な場合があります。 今回のケースのように、複数の相続人が存在したり、名義変更がされていない土地が含まれている場合は、特に専門家のサポートが不可欠です。 早いうちに弁護士や司法書士に相談し、スムーズな相続手続きを進めましょう。 相続は、感情的な問題も絡みやすいので、冷静に、そして専門家の力を借りながら進めることが大切です。

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