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相続で揉めている!弁護士費用は?家を売却しなくて済む方法はある?

質問の概要

母が亡くなってから1年経ちました。相続はまだ未分割で、相続税は少額ですが納付済みです。母が遺してくれた家を相続したいのですが、兄弟4人との間で揉めていて、今後のことが心配です。現状は揉めている程度ですが、このまま話し合いがまとまらなかった場合、弁護士に依頼する必要があるのでしょうか?弁護士費用はどのくらいかかるのか、また、不動産を売却して遺産を分割する必要があるのかについても知りたいです。税理士さんからは「全員損するよ」と言われているので、できれば避けたいです。遺産は約8000万円で、不動産と現金がほぼ半々です。

短い回答

弁護士費用はケースによりますが、高額になる可能性があります。話し合いによる解決を優先し、それでもまとまらない場合は弁護士に相談しましょう。不動産売却は必ずしも必要ありません。

相続の基本と未分割状態について

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が相続人(法律上の相続権を持つ人)に承継されることです。質問者さんのケースでは、お母様の財産が質問者さんと兄弟姉妹に相続されています。未分割状態とは、相続開始後(お母様がお亡くなりになった後)に、相続人全員で遺産分割協議(遺産をどのように分けるかを決める話し合い)を行わず、遺産の所有権が特定されていない状態です。

弁護士への依頼と費用について

相続で揉めている場合、弁護士に依頼することで、紛争解決をサポートしてもらうことができます。弁護士費用は、着手金(最初に支払う費用)、報酬金(成功報酬を含む)、実費(交通費など)から構成され、ケースによって大きく異なります。遺産額や紛争の複雑さ、弁護士の選任方法(時間制か成功報酬制かなど)によって費用は変動します。8000万円の遺産を相続するケースで、一人当たり2000万円の弁護士費用がかかると考えるのは、現実的ではありません。弁護士費用は、依頼する弁護士との相談の上、契約内容を明確にしてから決定します。

関係する法律:民法

相続に関する法律は、主に民法(特に第900条以降)に規定されています。遺産分割協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。調停が不成立の場合は、訴訟(裁判)になります。

誤解されがちなポイント:不動産売却の必要性

相続において、必ずしも不動産を売却して分割する必要はありません。遺産分割協議において、不動産を特定の相続人が相続する代わりに、他の相続人に対して金銭を支払うといった方法(代償分割)も可能です。質問者さんの希望通り、家を売却せずに相続することも可能です。

実務的なアドバイスと具体例

まず、兄弟姉妹間で話し合いを行い、お互いの希望や考えを丁寧に伝え合うことが重要です。話し合いが難航する場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。専門家は、遺産分割協議の方法や、法的リスクなどを説明し、解決策を提案してくれます。

専門家に相談すべき場合とその理由

話し合いが全くまとまらない場合、または、相続財産に複雑な事情(抵当権など)がある場合は、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は法律に基づいた適切なアドバイスを行い、紛争を回避したり、解決に導いたりするお手伝いをしてくれます。

まとめ

相続は複雑な手続きであり、感情的な問題も絡みやすいものです。早い段階で専門家に相談することで、トラブルを未然に防ぎ、円満な解決に繋げることが期待できます。弁護士費用はケースによって大きく異なるため、複数の弁護士に相談し、費用や解決策について比較検討することが重要です。不動産の売却は必ずしも必要ではなく、代償分割など他の方法も検討可能です。税理士さんの助言を参考に、兄弟姉妹で話し合い、納得のいく解決を目指しましょう。

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