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相続で揉めないために!母の土地と家の名義と兄弟間の遺産分割について徹底解説

【背景】
* 母が所有する土地と家(評価額2500万円)に住んで18年。
* ローン返済中。
* 母は遺言で土地と家を兄弟で折半する予定。
* 弟は遠方に住んでいる。

【悩み】
将来、弟から「土地と家の半分を現金でくれ」と言われた場合どうなるのか不安です。

遺言通り相続が行われた場合、弟は売却請求できますが、あなたも同意しなければ売却できません。

相続と遺産分割の基本知識

まず、相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(遺産)が相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。今回のケースでは、お母様が亡くなられた際に、土地と家が遺産となります。相続人は、質問者様と弟さんの2名です。遺言書がある場合は、その内容に従って遺産分割が行われます。お母様の遺言書では、土地と家を折半することが記されているとのことです。

弟からの売却請求への対応

弟さんが「家と土地を半分くれ」と請求してきた場合、すぐに現金で支払う必要はありません。民法では、共有不動産(複数人で所有する不動産)の共有者の一方が、他の共有者に対して、その不動産の分割または売却を請求できる権利(共有物分割請求権)を認めています。しかし、これは請求権があるだけで、必ず売却しなければならないわけではありません。

質問者様と弟さんは、共有者として、売却するか、それとも現状のまま共有を続けるかについて合意する必要があります。もし合意できない場合は、家庭裁判所に分割請求を行い、裁判所の判断を仰ぐことになります。裁判所は、状況に応じて、不動産の分割、または売却を命じる可能性があります。

相続に関する法律:民法

このケースに関係する法律は、主に民法です。民法第257条以下に、共有に関する規定があり、共有物の分割や売却に関するルールが定められています。特に、共有物分割請求権は、共有者の権利として重要な要素です。

誤解されやすいポイント:共有と所有

共有とは、複数の者が所有権を共有している状態です。所有権は、物を使用・収益・処分する権利を指します。共有状態では、それぞれの共有者は、所有権の範囲内で自由に土地や家を管理・使用できますが、重要な変更(売却など)を行うには、他の共有者の同意が必要です。弟さんが単独で家を売却することはできません。

実務的なアドバイス:話し合いの重要性

まずは、弟さんとの話し合いが重要です。将来的なトラブルを避けるためにも、遺言の内容や、相続後の土地や家の扱いについて、早いうちに話し合っておくことをお勧めします。お互いの意見を聞き合い、納得できる解決策を見つけることが大切です。

もし話し合いが難航する場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを行い、円滑な解決を支援してくれます。

専門家への相談:必要性とタイミング

話し合いが難航したり、法律的な知識が不足していると感じたりする場合は、弁護士や司法書士に相談しましょう。専門家は、遺産分割の方法、共有不動産の扱い方、売却請求への対応などについて、具体的なアドバイスをしてくれます。特に、相続は複雑な手続きを伴うため、専門家の力を借りることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

早めの相談が、精神的な負担を軽減し、円満な解決に繋がるでしょう。

まとめ:相続は準備と相談が大切

今回のケースでは、遺言書があるとはいえ、相続後のトラブルを防ぐためには、兄弟間のコミュニケーションと、必要に応じて専門家への相談が不可欠です。共有不動産の扱いは複雑なため、早めに対処することで、将来的な不安を解消し、円満な相続を実現できます。

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