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相続で揉めない!共有名義の土地分割と二次相続の注意点

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母と長男の共有名義の土地の二次相続で、私が500坪を相続したいのですが、長男が拒否した場合、法律上どうなりますか?また、どのようにすれば希望通りに相続できるのでしょうか?
まず、相続とは、亡くなった人の財産(遺産)が、法律で定められた相続人に引き継がれることです。今回のケースでは、お母様の遺産である土地の相続が問題となっています。共有名義とは、複数の所有者が一緒に一つの財産を所有する状態を指します(例:AさんとBさんが一緒に土地を所有)。お母様と長男さんが共有名義で土地を所有していたため、お母様亡き後、その土地の所有権は、長男さんと質問者さんの間でどのように分割されるかが問題となります。
お母様と長男さんが共有名義で所有していた土地は、お母様の死亡により、その相続分が質問者さんと長男さんに相続されます。しかし、長男さんが相続を拒否しているため、円滑な相続ができていません。この場合、まず「遺産分割協議」を行う必要があります。遺産分割協議とは、相続人全員で話し合い、遺産をどのように分割するかを決める手続きです。相続人全員の合意があれば、協議書を作成することで遺産分割が完了します。
しかし、今回のケースのように、相続人同士で合意ができない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。調停でも合意に至らない場合は、裁判による遺産分割となります。裁判では、裁判官が公平な立場で遺産分割の方法を決定します。
日本の相続に関する法律は、主に民法で規定されています。民法では、相続人の範囲、相続分の割合、遺産分割の方法などが定められています。特に、今回のケースでは、民法第900条以降の遺産分割に関する規定が重要になります。
長男だからといって、相続において特別な権利があるわけではありません。相続は、法律で定められた相続人の間で、平等に遺産を分割する仕組みです。長男が他の土地を所有していることや、相続を拒否していることは、今回の1000坪の土地の相続に影響を与えません。
相続問題は、法律の知識や手続きが複雑なため、一人で解決するのは難しい場合があります。特に、今回のケースのように、相続人同士で意見が対立している場合は、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、遺産分割協議や調停、裁判の手続きをサポートし、質問者さんの権利を守るために適切なアドバイスをしてくれます。
相続人同士で話し合いがまとまらず、感情的な対立が激しくなっている場合、または、遺産の価値が高額で複雑な場合などは、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが必要です。専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスを行い、円滑な遺産分割を支援します。
相続は、感情的な問題が絡みやすく、複雑な法律知識も必要です。まずは、長男さんと話し合い、合意を目指しましょう。しかし、合意が難しい場合は、弁護士などの専門家に相談し、法律に基づいた適切な手続きを進めることが重要です。早期に専門家の力を借りることで、トラブルを最小限に抑え、円満な解決に導くことができるでしょう。
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