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相続で揉めない!再婚と相続、異母兄弟との遺産分割のすべて

先日父が亡くなりました。父は3回結婚し、3回離婚して2回目の結婚相手だった私の母と4回目の結婚をしました。数年前母が亡くなり、それから私が父の面倒を看てきました。父には1回目と3回目の結婚の際の子供(異母兄弟)がおり、わずかな財産ですが遺産相続要求をされています。(葬儀の喪主も私で、全て介護等は私一人でしました)異母兄弟は、いよいよ父が亡くなる前にちょっとだけ見舞いに来て葬儀に参列しただけです。この場合、私と2名の異母兄弟の相続割合はどのようになりますか?
法定相続分に基づき、あなたと異母兄弟3人で均等に相続します。

1. 相続の基本:法定相続人と相続分

相続とは、亡くなった人(被相続人)の財産が、法律で定められた相続人に引き継がれることです。 相続人は、法律で定められた「法定相続人」です。 あなたの場合は、父と血縁関係のあるあなたと異母兄弟が法定相続人になります。

配偶者と子が存在する場合、相続割合は法律で厳格に定められています(民法第900条)。 しかし、今回のケースのように配偶者がいない場合、相続人は「直系血族」となります。直系血族とは、あなたのように父から子へと続く血縁関係にある人です。

相続分は、通常、法定相続人の数で均等に分割されます。 つまり、あなたと2人の異母兄弟の3人で、父の遺産を3等分することになります。

2. 今回のケースにおける相続割合

あなたの父には配偶者がおらず、あなたと2人の異母兄弟が法定相続人です。 そのため、相続割合は3人で等分、つまりそれぞれ1/3ずつとなります。 あなたが父の介護を長期間行ってきたことや、葬儀の喪主を務めたことなどは、法律上の相続割合には影響しません。

3. 民法における相続に関する規定

日本の相続に関する法律は、主に民法に規定されています。 特に、相続人の範囲や相続分については、民法第889条以降に詳細に規定されています。 これらの規定に基づき、裁判所は相続に関する紛争を解決します。

4. 誤解されやすい点:貢献度と相続分

多くの場合、相続で争いが起こるのは、相続人が「自分がどれだけ貢献したか」という点で意見が食い違うためです。 しかし、民法では、相続分の決定において、相続人の貢献度を考慮する規定はありません。 あなたが父の介護を献身的に行ってきたことは、大変な労苦であったことは間違いありませんが、法律上は相続割合に影響しません。

5. 実務的なアドバイス:遺産分割協議

遺産分割は、相続人全員で話し合って決める「遺産分割協議」によって行われます。 協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。 調停でも合意に至らない場合は、裁判による解決となります。 スムーズな遺産分割のためには、弁護士などの専門家のアドバイスを受けることが重要です。

6. 専門家に相談すべき場合

遺産分割協議が難航する場合、または、相続財産に複雑な事情(例えば、高額な不動産や負債など)がある場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 専門家は、法律に基づいた適切なアドバイスと手続きのサポートをしてくれます。

7. まとめ:法定相続分と遺産分割協議の重要性

今回のケースでは、法定相続分に基づき、あなたと異母兄弟3人で父の遺産を3等分するのが原則です。 あなたの貢献度が相続割合に影響することはありません。 遺産分割協議を円滑に進めるためには、弁護士などの専門家の力を借りることも検討しましょう。 相続問題は、感情的な問題が絡みやすく、複雑な法律知識も必要です。 早めの相談が、トラブルを防ぎ、円満な解決に繋がります。

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