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相続で揉めない!叔父からの遺産相続と遺産隠しの可能性【遺言なし・遠縁相続人編】

【背景】
叔父が亡くなりました。叔父には配偶者、子供、兄弟がすでに亡くなっており、叔父は私の父(すでに故人)の兄にあたります。父には私と兄Aの2人がいます。叔父の遺産は1億円あると聞いています。遺言書はありません。

【悩み】
① 遺産相続は私と兄Aで半分ずつでしょうか?それとも、血縁関係が遠いので相続できないのでしょうか?
② 兄Aが遺産の存在を隠して、一人で全部持って行くことは可能なのでしょうか?
③ 遺産の有無や状況を知るにはどうすれば良いのでしょうか?遺産整理は誰が行うものなのか、また、知らないうちに騙される可能性についても心配です。

相続は法定相続分で、あなたと兄Aで分割相続です。遺産隠しが発覚すれば、法律で対処できます。

テーマの基礎知識:法定相続と相続順位

まず、相続の基本的な仕組みを理解しましょう。遺言がない場合(法定相続)は、民法(日本の法律)で定められた相続順位に従って相続が行われます。

相続順位は、まず第一順位の相続人が相続し、第一順位の相続人がいない場合は第二順位、第三順位と続きます。第一順位は配偶者と直系卑属(子、孫など)です。今回のケースでは、叔父には配偶者も子もいません。

そのため、第二順位の相続人である兄弟姉妹が相続します。叔父さんの兄弟姉妹は既に亡くなっているので、その子であるあなたと兄Aが相続人となります(代襲相続)。

今回のケースへの直接的な回答:あなたと兄Aの相続

叔父さんの遺産は、あなたと兄Aで等しく分割相続されます。つまり、1億円を2人で分け合うので、それぞれ5000万円ずつ相続することになります。血縁関係が遠いからといって相続できないわけではありません。

関係する法律や制度:民法と相続税

このケースに関係する法律は、主に民法です。民法は相続に関するルールを定めており、相続人の範囲、相続分の割合などを規定しています。

また、相続税も関係します。相続財産が一定額を超える場合、相続税を納める必要があります。相続税の計算は複雑なので、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。(相続税の基礎控除額は2024年1月1日現在、5000万円+1000万円×法定相続人の数です。)

誤解されがちなポイント:遺産隠しの可能性

兄Aが遺産の存在を隠すことは、法律違反になる可能性があります。相続人は、相続財産について知る権利があります。兄Aが故意に遺産を隠したり、不正に取得しようとしたりすれば、詐欺罪や相続財産詐取罪などの罪に問われる可能性があります。

実務的なアドバイス:遺産調査と相続手続き

遺産の有無や状況を知るには、まず、叔父の預金口座や不動産などの財産を調査する必要があります。これは、ご自身で行うこともできますが、専門家(弁護士や司法書士)に依頼するのが確実です。

相続手続きは、相続開始(叔父が亡くなった日)から3ヶ月以内に、家庭裁判所に相続開始の申述を行う必要があります。その後、遺産分割協議を行い、相続財産を分割します。遺産分割協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続手続きは複雑で、法律的な知識も必要です。特に、遺産に問題がある場合(例えば、債務が多い場合や、相続人間で争いがある場合)は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、相続手続きをスムーズに進めるためのサポートをしてくれます。

まとめ:相続は専門家に相談してスムーズに

叔父の遺産相続は、あなたと兄Aで法定相続分に従って分割されます。遺産隠しの可能性も考慮し、専門家(弁護士や司法書士、税理士など)に相談しながら、手続きを進めることが重要です。相続は複雑な手続きなので、一人で抱え込まず、専門家の力を借りてスムーズに進めましょう。 不明な点があれば、すぐに専門家に相談することをお勧めします。

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