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相続で揉める!祖母名義の土地と建物の相続問題と解決策

【背景】
* 数年前、祖母が亡くなりました。
* 祖母名義の土地に2件の家があり、1件は祖母の長男名義の建物、もう1件は祖母名義の建物です。
* 20年ほど前から、祖母、長女(私の母)、私(質問者)の3人で祖母名義の建物に住んでいました。
* 祖母が亡くなった後、長男が土地を相続するとして、祖母名義の建物から出ていくよう言ってきました。
* 最初は5年後を目処に話していましたが、最近になって長男の娘の結婚を理由に、早急に土地の名義変更と祖母名義の建物からの立ち退きを求めています。
* 祖母の財産は現金700万円と土地150坪のみです。
* 長男は現金と土地を、長女は現金を受け取ることを希望しています。

【悩み】
相続において、長男と長女は半分ずつの権利があると思うのですが、土地を分けるのは難しいです。長男は建屋と墓を守っていくからお金が必要だと言っています。長男嫁の介入から事態が悪化し、母は弁護士に相談するつもりがないので、どうすれば良いのか困っています。

相続協議を行い、遺産分割の方法を話し合う必要があります。弁護士への相談が不可欠です。

相続の基礎知識:遺産分割と相続人の権利

相続とは、亡くなった人の財産(遺産)が、法律で定められた相続人(この場合、長男と長女)に引き継がれることです。 遺産には、現金、土地、建物などが含まれます。相続人は、遺産を相続する権利(相続権)を持ちます。 相続人が複数いる場合、遺産の分割方法を話し合う必要があります。これを「遺産分割協議」と言います。 協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割の調停を申し立てることができます(調停:裁判官を介して当事者間で話し合い、合意を目指す手続き)。それでも解決しない場合は、裁判による解決となります。

今回のケースへの直接的な回答:話し合いと専門家の介入が不可欠

今回のケースでは、長男と長女の間で遺産分割協議がうまくいっていない状況です。 土地を分割することが難しい、長男が建物の維持管理を理由に現金を求めているなど、複雑な問題が絡み合っています。 そのため、まずは相続人同士で冷静に話し合い、それぞれの主張を理解し合うことが重要です。しかし、感情的な対立が激しくなっているようであれば、弁護士などの専門家の介入が不可欠です。

関係する法律:民法における相続

このケースに関係する法律は、主に民法です。民法では、相続の発生、相続人の範囲、相続分の割合、遺産分割の方法などが規定されています。 特に、遺産分割については、相続人全員の合意が原則です。 合意が得られない場合は、家庭裁判所への調停や裁判を検討する必要があります。

誤解されがちなポイント:長男だからといって優先権はない

長男だからといって、土地や建物を優先的に相続する権利があるわけではありません。 相続法上、長男と長女は、原則として平等に相続権を持ちます。 長男が建物の維持管理を理由に現金を求めているのは、感情的な主張であり、法的根拠はありません。

実務的なアドバイス:弁護士への相談と記録の保持

まず、長女の方には弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、相続手続きのプロフェッショナルであり、法律的な観点から適切なアドバイスやサポートをしてくれます。 また、話し合いの内容や、長男からの要求などをきちんと記録しておくことも重要です。 証拠となる記録があれば、後々のトラブルを避けることができます。

専門家に相談すべき場合:協議が難航した場合

相続協議が難航し、相続人同士で解決できない場合は、弁護士や司法書士に相談する必要があります。 弁護士は、法律的なアドバイスや交渉を行い、紛争解決を支援します。司法書士は、遺産分割協議書の作成や、相続登記の手続きなどをサポートします。

まとめ:冷静な話し合いと専門家の活用が重要

今回のケースは、相続に関する複雑な問題が絡み合っています。 感情的な対立を避け、冷静な話し合いを行うことが重要です。 しかし、話し合いがうまくいかない場合は、弁護士などの専門家の力を借りることが不可欠です。 早めの専門家への相談が、トラブルを未然に防ぎ、円満な解決につながるでしょう。 相続問題は、専門知識が必要な複雑な問題です。一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが大切です。

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