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相続で遺産分割から除外された相続人が請求した場合、不動産の評価額はどうなる?相続開始直後か現在か徹底解説
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叔父に相続分を支払う場合、不動産の評価額は相続開始直後の価格を使うべきか、現在の価格を使うべきか分かりません。民法の勉強は昔少ししましたが、忘れてしまっていて不安です。どのように対応すれば良いのでしょうか?
まず、「時価」とは、ある時点における市場における公正な取引価格のことです(不動産であれば、売買価格)。相続開始時とは、被相続人(このケースでは祖父)が亡くなった時点のことです。相続開始直後の時価で不動産を評価する、というのが基本的な考え方になります。
相続とは、被相続人が亡くなった際に、その財産(遺産)が法定相続人(法律で相続権が認められた人)に引き継がれる制度です。法定相続人には、配偶者、子、父母などが含まれます。遺産分割とは、相続人複数いる場合、遺産を相続人同士でどのように分けるかを決定する手続きです。
今回のケースでは、叔父を遺産分割から除外したことが発覚し、叔父が相続分を請求しています。この場合、不動産の評価額は、祖父が亡くなった時点(相続開始時)の不動産の時価で評価されます。現在の価格ではなく、相続開始直後の価格が重要になります。
民法第900条以下には、相続に関する規定が定められています。特に、遺産分割の方法や、相続開始時の財産の評価方法などが規定されています。叔父の請求権は、民法に基づいて認められます。
相続開始後、不動産価格が上昇した場合、現在の価格で評価してほしいと考える方もいるかもしれません。しかし、これは誤りです。相続開始時の時価が、相続税の計算や遺産分割の基準となります。現在の価格を使用すると、公平な遺産分割が難しくなります。
遺産分割は複雑な手続きであり、誤った対応は後々のトラブルにつながる可能性があります。叔父との交渉や、遺産分割協議書の作成など、専門家のサポートを受けることを強くお勧めします。弁護士や司法書士に相談することで、法的リスクを最小限に抑え、円満な解決を目指せます。
* 遺産分割協議がまとまらない場合
* 相続財産に複雑な要素(借金、共有不動産など)が含まれる場合
* 相続人同士の間に感情的な対立がある場合
* 法律的な知識が不足しているため、適切な対応ができない場合
これらの場合、専門家の助言を得ることで、トラブルを回避し、スムーズな遺産分割を進めることができます。
遺産分割から除外された相続人が、相続分を請求した場合、不動産の評価額は相続開始時の時価(市場価格)で評価されます。現在の価格ではなく、被相続人が亡くなった時点の価格が重要です。複雑な手続きとなるため、専門家への相談が不可欠です。早めの対応と、専門家の力を借りることで、円満な解決を目指しましょう。
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