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相続と兄弟関係:母親と絶縁した兄にも遺産は相続できる?両親の離婚と兄弟の選択が相続に及ぼす影響を徹底解説

【背景】
* 幼い頃に両親が離婚し、母親と兄と3人で暮らしていました。
* 中学時代に家庭裁判所での話し合いを経て、兄は父親、私は母親と暮らすことになりました。
* 兄弟が自立後も、兄は時々母親と暮らしていました。
* 最近、兄が結婚したことをきっかけに、母親と兄は絶縁状態になりました。

【悩み】
母親が亡くなった場合、母親と絶縁状態にある兄にも遺産が相続されるのかどうか知りたいです。

はい、原則として相続されます。

相続の基礎知識:誰が、何を、どのように相続するのか?

相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(遺産)が、法律で定められた相続人に引き継がれることです。 相続人は、民法(日本の法律)で決められており、配偶者、子、父母などが該当します。 今回のケースでは、母親の相続人は、兄と質問者になります。 遺産には、預金や不動産だけでなく、借金なども含まれます。

今回のケースへの直接的な回答:絶縁状態でも相続権は消滅しない

母親と兄が絶縁状態にあるとしても、兄の相続権(遺産を相続する権利)がなくなるわけではありません。 民法では、相続人の資格は、相続開始時点(被相続人が亡くなった時点)で決定され、その後の人間関係の変化によって影響を受けることはありません。 たとえ絶縁状態にあっても、兄は母親の相続人として、法定相続分(法律で決められた割合)の遺産を相続する権利を有します。

相続と民法:関係する法律と制度

このケースは、民法(特に相続に関する規定)が適用されます。 具体的には、民法第886条以降の相続に関する規定が関係します。 これらの規定では、相続人の範囲、相続分の計算方法、遺産分割の方法などが定められています。 家庭裁判所での話し合いは、親権や監護権(子どもを養育する権利)に関するものであり、相続権とは直接的な関係はありません。

誤解されがちなポイント:相続と感情は別問題

多くの人が誤解しやすい点として、相続と相続人同士の感情は全く別物であるという点が挙げられます。 たとえ相続人同士が仲が悪く、絶縁状態にあっても、法律上は相続権が認められます。 感情的な問題は、遺産分割協議(相続人同士で遺産をどのように分けるか話し合うこと)の際に影響を与える可能性はありますが、相続権そのものを否定するものではありません。

実務的なアドバイス:遺産分割協議と弁護士への相談

母親が亡くなった後、兄と質問者で遺産分割協議を行う必要があります。 協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。 遺産分割協議や調停は、複雑な手続きを伴うため、弁護士などの専門家のアドバイスを受けることを強くお勧めします。 特に、今回のケースのように感情的な問題が絡んでいる場合は、専門家の介入がスムーズな解決に繋がります。

専門家に相談すべき場合とその理由:複雑な相続手続きをスムーズに進めるために

遺産に不動産や高額な預金が含まれている場合、または相続人同士の間に大きな感情的な溝がある場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 専門家は、相続手続きの複雑な法律を理解しており、適切なアドバイスやサポートを提供できます。 トラブルを未然に防ぎ、円滑な遺産分割を実現するために、専門家の力を借りることが非常に重要です。

まとめ:相続は法律で決まる、感情は別問題

今回のケースで重要なのは、相続権は法律で定められており、相続人同士の感情とは無関係であるということです。 母親と絶縁状態にあるとしても、兄は母親の相続人であり、遺産を相続する権利があります。 しかし、遺産分割においては、感情的な問題が影響する可能性があるため、弁護士などの専門家の力を借りながら、冷静かつ円滑に進めることが重要です。 相続手続きは複雑なため、専門家への相談を検討しましょう。

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