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相続と名義変更!土地が実家名義、家は夫名義…どうなる?

【背景】
夫の実家の土地は、夫の両親の名義のままです。家は夫名義で建てられています。両親が亡くなった場合、土地の相続はどうなるのか不安です。名義変更をしていなかったことによるデメリットも知りたいです。

【悩み】
夫の両親が亡くなった時、土地の名義が両親のままなので、私たち夫婦の家が取り上げられてしまうのではないかと心配です。名義変更をしていなかったことによるデメリットは何があるのでしょうか?

相続手続きが必要です。名義変更しないと相続税や固定資産税に影響が出ます。

回答と解説

テーマの基礎知識(相続と名義、不動産登記)

まず、相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(ここでは土地)が相続人(ここではご主人)に引き継がれることです。 不動産(土地や建物)の所有権は、法務局に「不動産登記簿」(登記簿)に記録されます。この登記簿に記載されている名義人が、その不動産の所有者です。ご主人の実家の土地は、両親の名義のままなので、両親が亡くなると、その土地の所有権は相続によってご主人に引き継がれます。しかし、登記簿上の名義は、まだ両親のままです。これを「名義変更」または「所有権移転登記」と言います。

今回のケースへの直接的な回答

ご主人の両親が亡くなった場合、土地は相続によってご主人に相続されます。ただし、登記簿上の名義が変更されていないため、法的にはご主人の両親が所有者とみなされます。ご主人が土地の所有者になるには、相続手続きを行い、所有権移転登記をする必要があります。 家はご主人名義なので、家自体は取り上げられることはありません。しかし、土地の所有権がご主人に正式に移転していない状態では、土地に関する様々な問題が発生する可能性があります。

関係する法律や制度

相続に関する法律は、民法(特に相続編)です。不動産の登記に関する法律は、不動産登記法です。相続が発生すると、相続税の申告が必要になる場合があります(相続税法)。また、土地には固定資産税が課税されます(地方税法)。

誤解されがちなポイントの整理

よくある誤解として、「名義変更をしないと土地がなくなってしまう」という点があります。土地自体はなくなったり、奪われたりするわけではありません。しかし、名義変更をしないと、相続手続きが完了せず、様々な不都合が生じます。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

ご主人の両親が亡くなったら、まず相続手続きを行いましょう。相続手続きには、遺産分割協議(相続人同士で遺産の分け方を決めること)、相続税の申告(相続税がかかる場合)、所有権移転登記などが必要です。これらの手続きは、司法書士や税理士などの専門家への依頼がおすすめです。

例えば、ご主人が一人っ子であれば、遺産分割協議は不要です。しかし、兄弟姉妹がいる場合は、協議が必要になります。また、相続税の申告が必要な場合、税理士に相談して申告書を作成してもらう必要があります。所有権移転登記は、司法書士に依頼するのが一般的です。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続手続きは複雑で、専門知識が必要です。特に、相続人が複数いる場合、遺産に高額な不動産が含まれる場合、争族(相続に関する争い)の可能性がある場合は、専門家(弁護士、司法書士、税理士)に相談することを強くお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、トラブルを回避し、スムーズに手続きを進めることができます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

土地の名義変更は、相続手続きの一環として非常に重要です。名義変更をしないと、相続税の申告が難しくなったり、固定資産税の納税義務者が不明確になったりするなど、様々な問題が発生する可能性があります。ご主人の両親が亡くなる前に、または亡くなった後速やかに、専門家と相談して相続手続きを進めることをお勧めします。 ご主人名義の家自体は問題ありませんが、土地の相続と名義変更は必ず行いましょう。

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