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相続と売却:共有不動産の名義変更と売却代金の分配について徹底解説

【背景】
* 土地と建物の名義が両親の共有(50:50)になっています。
* 父が2年前に亡くなり、母は健在です。
* 私と妹の2人が両親の子で、どちらも既婚です。
* 父の死後も名義はそのままです。

【悩み】
* 土地と建物を売却する場合、売却代金はどう分配されるのでしょうか?
* 売却には母の捺印だけで良いのでしょうか?それとも私達兄弟の捺印も必要でしょうか?
* 子の一人が捺印を拒否した場合、売却は不可能になるのでしょうか?

売却代金は母50%、相続人(あなたと妹)50%で分配。母の単独捺印では売却不可。相続手続きが必要です。

1. 相続と共有不動産の基礎知識

まず、不動産の共有とは、複数の人が所有権を共有している状態です。今回のケースでは、ご両親が50:50で共有していました。 ご父君の逝去により、ご父君の持分は相続が発生します。
相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれる制度です。民法では、相続人は配偶者と子です。 ご父君の相続人は、奥様(お母様)とあなたと妹さんです。

2. 今回のケースへの直接的な回答

ご父君の死亡により、ご父君の所有する不動産の50%の持分は、お母様とあなたと妹さんで相続されます。 民法の規定により、法定相続分(相続によって受け取る割合)に従って相続されます。 通常、配偶者と子は均等に相続しますので、お母様は50%、あなたと妹さんはそれぞれ25%ずつ相続することになります。

よって、売却代金は、お母様50%、あなたと妹さんでそれぞれ25%ずつとなります。

3. 関係する法律と制度

このケースに関わる法律は主に民法です。民法では、相続、共有物分割、不動産の売買について規定されています。 具体的には、相続によって取得した不動産の共有持分を、売却によって現金化することは法律上問題ありません。

4. 誤解されがちなポイントの整理

「母の単独捺印で売却できる」という誤解が多いです。 ご父君の持分は相続によってあなたと妹さんにも移転しているので、お母様だけで売却することはできません。 売買契約には、所有権を持つ全員の同意と署名・捺印が必要です。

5. 実務的なアドバイスと具体例

売却するには、まず相続手続きを行い、ご父君の持分をあなたと妹さんが相続する必要があります。 具体的には、相続放棄をするか、相続財産を分割するかを決める必要があります。 相続放棄をしない場合、相続登記(所有権を登記簿に反映させる手続き)を行い、所有権を明確にする必要があります。 その後、共有不動産の売却にあたり、あなた、妹さん、お母さんの全員の同意を得て売買契約を締結し、売却 proceeds を分配します。 司法書士や弁護士に相談しながら手続きを進めることをお勧めします。

6. 専門家に相談すべき場合とその理由

相続や不動産売買は複雑な手続きを伴います。 特に、相続人の間で意見が一致しない場合や、高額な不動産を扱う場合は、専門家(司法書士、弁護士、不動産会社)に相談することを強くお勧めします。 専門家は、適切な手続きを案内し、トラブルを回避するお手伝いをしてくれます。

7. まとめ

ご父君の死亡後、不動産の売却には、相続手続きが必須です。 お母様とあなた、妹さんの3名全員の同意と署名・捺印が必要であり、お母様単独では売却できません。 相続手続き、売買契約、売却代金の分配など、専門家のアドバイスを受けながら進めることが重要です。 複雑な手続きなので、早めの相談をおすすめします。

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