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相続と根抵当権:弟の承諾なしに担保不動産を相続できる?実家を銀行差し押さえから守る方法

【背景】
* 父が代表取締役を務めていた会社に多額の債務があり、父名義の不動産(実家)が会社の債務の担保(根抵当権)になっています。
* 父が亡くなり、不動産を相続することになりました。相続人は母と私を含む4人の兄弟です。
* 弟が、相続した不動産を会社の担保として提供することに反対しています。遺産分割協議書にも署名・捺印を拒否しています。
* 銀行は、担保が不足した場合、一括返済を求めてくると言っています。

【悩み】
弟の反対を押し切って、不動産を会社の担保として提供することは可能でしょうか?遺産分割協議書に全員の署名・捺印がなくても、不動産は担保になりうるのでしょうか?実家を銀行に差し押さえられるのを避けたいです。

遺産分割協議書に全員の署名・捺印がなくても、根抵当権設定済みの不動産は担保となりえます。

回答と解説

テーマの基礎知識:根抵当権と相続

根抵当権(こんていとうけん)とは、債務者が債権者に対して、将来発生する債務を担保するために、特定の不動産を担保として差し出す権利のことです。 今回のケースでは、ご父兄名義の不動産に、会社が銀行に対して設定した根抵当権が存在します。 これは、会社が銀行から借り入れたお金を返済できなくなった場合、銀行がその不動産を売却して債権を回収できる権利を意味します。

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律上の後継者)に承継されることです。相続財産には、不動産だけでなく、預金や株式なども含まれます。相続人は、遺産分割協議(いさんぶんかつきょうぎ)を行い、相続財産をどのように分けるかを決めます。この協議は、相続人全員の合意が必要です。

今回のケースへの直接的な回答

弟さんの承諾がなくても、ご父兄名義の不動産には既に根抵当権が設定されているため、その不動産は会社の債務の担保として機能し続けます。遺産分割協議が成立し、不動産の所有権があなたを含む相続人に移転したとしても、根抵当権は消滅しません。銀行は、根抵当権に基づき、不動産を差し押さえる権利を有します。遺産分割協議書に弟さんの印がないことは、銀行の担保権行使に影響しません。

関係する法律や制度

民法(特に相続に関する規定)と担保に関する法律(根抵当権に関する規定)が関係します。民法では、相続人の権利義務、遺産分割協議などが規定されています。根抵当権は、民法や不動産登記法によって保護されています。

誤解されがちなポイントの整理

「遺産分割協議書に全員の署名・捺印がないと、不動産を担保にできない」というのは誤解です。遺産分割協議は、相続財産の所有権の帰属を決める手続きです。根抵当権は、所有権とは別に存在する権利なので、遺産分割協議の結果に影響を受けません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

現状では、銀行は一括返済を求める可能性が高いです。まずは、銀行と交渉し、返済猶予(返済期限の延長)や返済計画の変更などを検討する必要があります。 弁護士や税理士などの専門家に相談し、債務整理(債権者との交渉による債務の減額や返済期間の延長)といった方法も検討しましょう。また、不動産の売却も選択肢の一つです。売却益で債務を返済し、残りを相続人で分割する方法です。

専門家に相談すべき場合とその理由

債務の額が大きく、複雑な法的問題が絡む場合は、弁護士や税理士に相談することを強くお勧めします。専門家は、状況を的確に判断し、最適な解決策を提案してくれます。特に、債務整理や不動産売却といった手続きは、専門知識が必要なため、自己判断で進めるのは危険です。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

* 根抵当権は、不動産の所有権とは別に存在する権利です。
* 遺産分割協議書に弟の署名・捺印がなくても、根抵当権は有効です。
* 銀行への一括返済を回避するには、銀行との交渉、債務整理、不動産売却などの選択肢があります。
* 専門家への相談が、最適な解決策を見つける上で非常に重要です。

ご自身の状況を正確に把握し、専門家のアドバイスを得ながら、最善の解決策を見つけてください。 焦らず、一つずつ問題を解決していくことが大切です。

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