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相続における配偶者・子・孫の相続権と遺産分割における司法書士の役割

【背景】
* 三年前、父が亡くなりました。
* その時、母と兄と私の3人で相続が発生しました。
* 相続分割で揉め、母と兄が生命保険などの処理をしました。
* 兄は生前、遺産の一部を受け取っていましたが、私は受け取っていません。
* 兄は昨年亡くなりました。
* 母から、マンションの遺産分割書類にハンコを押すよう依頼されました。
* 書類には母、兄嫁、孫、私の名前が記載されています。
* 現在の遺産状況は不明です。

【悩み】
* 兄嫁と孫は相続人になるのでしょうか?
* 現在の遺産状況をどのように把握すれば良いのでしょうか?
* 司法書士に預金や不動産の調査を依頼することは可能でしょうか?
* 全てを司法書士に任せるべきか、別の専門家を雇うべきか迷っています。

兄嫁と孫は相続人となりません。司法書士に調査依頼可能。

相続の基礎知識:誰が相続人になるのか?

相続とは、亡くなった人の財産(遺産)が、法律で定められた相続人に引き継がれることです。相続人の範囲は、民法で厳格に定められています。まず、第一順位相続人は、配偶者と子です。今回のケースでは、お父様が亡くなった時点での第一順位相続人は、お母様、質問者様、そしてお兄様でした。

お兄様が亡くなった後、お兄様の遺産は、お兄様の配偶者である兄嫁さんと、お子様がいればお子様(孫)が相続人となります。しかし、お父様の遺産の相続に関しては、お兄様ご自身の相続とは別の話です。お父様の遺産分割において、兄嫁さんや孫が相続人になることはありません。

今回のケースへの回答:兄嫁と孫は相続人ではない

お父様の相続において、兄嫁さんと孫は相続人ではありません。相続人は、お父様が亡くなった時点でお母様、質問者様、お兄様の3名でした。お兄様が亡くなったことで、お兄様の相続分はお母様と質問者様に相続されます。

民法における相続と遺産分割

民法では、相続人の順位や相続分の割合が明確に規定されています。配偶者と子は、法定相続人として平等に相続します。ただし、相続財産の内容や相続人の状況によっては、相続分が異なる場合もあります。

誤解されがちなポイント:生前贈与と相続

お兄様が生前に1000万円を受け取っていたことについて、これは生前贈与(相続とは別に、生きている間に財産を贈与すること)とみなされる可能性があります。生前贈与は、相続とは別個に扱われますが、相続税の計算には影響を与える可能性があります。

実務的なアドバイス:遺産調査と司法書士への依頼

まず、お母様と話し合い、遺産の状況を明らかにすることが重要です。しかし、お母様との話し合いがうまくいかない場合は、司法書士に相談することをお勧めします。司法書士は、遺産調査を行い、預金や不動産などの遺産を把握するお手伝いをしてくれます。また、遺産分割協議書の作成や、相続手続き全般のサポートも可能です。

司法書士への依頼は、相続手続きをスムーズに進める上で非常に有効です。専門家の助けを借りることで、トラブルを回避し、円滑な遺産分割を行うことができます。

専門家に相談すべき場合

お母様との間で遺産の状況や分割方法について意見が合わない場合、または相続手続きに不安がある場合は、迷わず専門家に相談しましょう。司法書士以外にも、弁護士や税理士などの専門家がいます。それぞれの専門家の得意分野が異なるため、状況に合わせて適切な専門家を選ぶことが重要です。

まとめ:相続は専門家の力を借りてスムーズに進めよう

相続は、複雑な手続きを伴うため、専門家の力を借りることを強くお勧めします。特に、今回のケースのように、相続人が複数いる場合や、遺産の状況が不明確な場合は、司法書士などの専門家に相談することで、トラブルを未然に防ぎ、円滑な相続手続きを進めることができます。 ご自身の権利を守るためにも、まずは専門家への相談を検討してみてください。

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