• Q&A
  • 相続トラブル!内縁の妻と認知していない子との遺産分割、母の権利は?

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

相続トラブル!内縁の妻と認知していない子との遺産分割、母の権利は?

【背景】
* 母の実父(祖父)が亡くなりました。
* 祖父は亡くなる前に、内縁の妻と認知していない子供と生活していました。
* 祖父は亡くなる直前に、所有していた土地などの資産を内縁の妻側に半分処分しました。
* 祖父の死後、残りの資産を処分したいと内縁の妻側から母に連絡がありました。
* 母には兄弟がいません。祖母は既に亡くなっています。

【悩み】
祖父の残りの資産を母は相続できるのでしょうか?内縁の妻側は全ての資産を手に入れたいようです。どのように対処すれば良いか分かりません。

母の相続分は、法定相続分に基づき、残りの遺産の半分です。

相続の基礎知識:法定相続人と相続分

遺産相続は、亡くなった人の(被相続人)財産を、法律で定められた相続人(法定相続人)が相続する制度です。 相続人の範囲や相続分は、民法(日本の法律)で厳格に定められています。 今回のケースでは、祖父の相続人は、法律上の妻(もしいれば)と、血縁関係のある子供(母)となります。 内縁の妻や認知していない子供は、法定相続人にはなりません。 ただし、内縁の妻が、長年同居し、家事や介護に貢献していた場合、民法上の「寄与分」という形で、相続財産の一部を請求できる可能性があります(後述)。 相続分は、通常、法定相続人の数によって均等に分割されます。例えば、配偶者と子供が一人ずついる場合は、それぞれ2分の1ずつ相続します。

今回のケースへの直接的な回答:母の相続権

祖父には、法律上の妻がいなかったと仮定した場合、唯一の法定相続人は母になります。よって、残りの遺産は全て母が相続することになります。内縁の妻や認知していない子供は、法定相続人ではないため、相続権はありません。ただし、前述の通り、内縁の妻が寄与分を主張してくる可能性はあります。

関係する法律:民法

このケースでは、日本の民法が大きく関わってきます。民法は、相続に関するルールを詳細に定めており、相続人の範囲、相続分、遺言の効力など、相続手続き全般を規定しています。特に、相続財産の分割や寄与分の請求に関する規定は、今回の問題を理解する上で重要です。

誤解されがちなポイント:内縁の妻の権利

内縁の妻は、法律上の配偶者ではないため、原則として相続権を持ちません。しかし、長年同居し、家事や介護に貢献していた場合、その貢献度に応じて、相続財産から「寄与分」を請求できる可能性があります。寄与分の額は、裁判所によって判断されるため、必ずしも期待通りに認められるとは限りません。

実務的なアドバイス:証拠の確保と専門家への相談

内縁の妻側が、全ての資産を手に入れたいと主張している状況では、証拠の確保が重要です。祖父の財産状況、内縁の妻との関係性、内縁の妻の貢献度などを示す証拠(例えば、銀行の通帳、不動産登記簿、写真、証言など)を収集しておきましょう。また、相続手続きは複雑なため、弁護士や司法書士などの専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、適切なアドバイスとサポートを提供し、紛争を回避したり、有利な解決を導くお手伝いをしてくれます。

専門家に相談すべき場合とその理由

内縁の妻側との交渉が難航したり、寄与分の請求額が不当に高いと判断した場合、弁護士や司法書士への相談は必須です。専門家は、法律に基づいた適切な対応をアドバイスし、必要に応じて裁判などの法的措置をサポートしてくれます。複雑な相続問題を一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが、スムーズな解決への近道です。

まとめ:相続手続きは専門家に相談を

相続は、法律知識や手続きに精通していないと、トラブルに巻き込まれやすい分野です。特に、今回のケースのように、複雑な事情が絡む場合は、専門家への相談が不可欠です。 母の権利を守り、円満に相続手続きを進めるためには、早めの相談が重要です。 法定相続人としての権利をしっかり理解し、適切な証拠を確保することで、有利な解決に繋がるでしょう。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop