• Q&A
  • 相続トラブル!認知症の義母とマイホーム、競売回避の道筋

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

相続トラブル!認知症の義母とマイホーム、競売回避の道筋

【背景】
* 11年間交際後、結婚して1年経たないうちに夫が亡くなりました。
* 夫の兄と姉が、私たちが住む家を競売にかけると主張しています。
* 義母は認知症で特別養護老人ホームに入所中です。
* 夫の兄は義母の成年後見人になっています。
* 土地は義母と夫が半分ずつ、建物は夫が90%、義母が10%名義です。
* 預貯金も夫の兄と姉に管理されています。

【悩み】
夫の兄と姉から家を追い出されそうになっています。競売を回避し、この家に住み続ける方法を知りたいです。また、預貯金についてもどうすれば良いのか困っています。

相続手続きを速やかに進め、弁護士に相談しましょう。

相続の基礎知識:遺産分割と相続人

相続(そうぞく)とは、人が亡くなった際に、その人の財産(預貯金、不動産、車など)が相続人(そうぞくじん)に引き継がれることです。相続人は、法律で定められています。配偶者(配偶者)、子、父母、兄弟姉妹などが相続人となりえます。今回のケースでは、亡くなったご主人のお母様(義母)、ご主人のお兄様、お姉様、そして質問者様(配偶者)が相続人となります。

遺産分割(いさんぶんかつ)とは、相続人複数いる場合に、遺産をどのように分けるかを決める手続きです。遺産分割協議(いさんぶんかつきょうぎ)という話し合いで決めるのが一般的ですが、話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割の調停(ちょうてい)や審判(しんぱん)を申し立てることができます。

今回のケースへの直接的な回答:法的手続きが必要

ご主人の兄と姉の主張は、現状では法的根拠がありません。 ご主人の遺産には、質問者様にも相続分があります。 しかし、ご主人の兄と姉がご質問者様の相続分を無視し、競売をちらつかせているのは、不当な行為と言えます。 まず、相続手続きを正式に進める必要があります。 具体的には、相続開始(ご主人が亡くなられた日)から3ヶ月以内に、相続財産の調査を行い、相続人全員で遺産分割協議を行うべきです。

関係する法律や制度:民法と成年後見制度

このケースでは、民法(みんぽう)(特に相続に関する規定)が関係します。 また、義母様が認知症であることから、成年後見制度(せいにんこうけんせいど)も関わってきます。成年後見制度とは、認知症などで判断能力が不十分な方の財産管理や日常生活を支援する制度です。 ご主人の兄が成年後見人になっているということは、義母の財産を管理する権限を持っています。しかし、それは義母の財産であって、ご主人の遺産とは別です。

誤解されがちなポイント:成年後見人の権限

成年後見人の権限は、被後見人(ひこうけんにん)(ここでは義母)の利益のために使われるべきものです。 ご主人の兄が、自分の利益のために成年後見人の権限を悪用している可能性があります。 成年後見人の行動が被後見人の利益に反する場合、家庭裁判所に申し立てをすることができます。

実務的なアドバイス:弁護士への相談と証拠集め

現状では、ご自身だけで問題解決するのは困難です。 すぐに弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、相続手続きの進め方、遺産分割協議の方法、必要に応じて裁判手続きなどをサポートしてくれます。 また、ご主人の兄と姉とのやり取りは、証拠として残しておくことが重要です。 メールや手紙、録音など、証拠となりうるものは全て保管しておきましょう。

専門家に相談すべき場合とその理由:法的紛争回避のため

ご主人の兄と姉が強硬な態度を取っていることから、弁護士などの専門家の介入が必要不可欠です。 専門家の助けを借りることで、法的紛争(ほうてきふんそう)を回避し、ご自身の権利を守ることができます。 一人で抱え込まず、専門家の力を借りて解決を目指しましょう。

まとめ:迅速な行動と専門家の活用が重要

今回のケースは、相続に関する知識と法的な手続きが必要な複雑な問題です。 まず、弁護士に相談し、相続手続きを正式に進めることが重要です。 証拠をしっかり集め、冷静に状況を判断し、専門家のアドバイスに従って行動することで、ご自身の権利を守り、安心して生活できる未来を築くことができるでしょう。 早めの行動が、問題解決への近道となります。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop