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相続人が亡くなった!代襲相続と遺産分割、私の権利はどうなるの?

【背景】
昨年、祖母が亡くなりました。相続人は祖母と同居していた長男、二男、三男、そして私の母(長女)の4人です。しかし、祖母が亡くなってから1ヶ月後に母も亡くなりました。

【悩み】
代襲相続(だいしゅうそうぞく)という制度があることを知らず、伯父(祖母の長男)から相続の話は全くありません。そのため、遺産分割が済んでいるのかも分かりません。遺産分割をする際に、私(母の相続人)を無視して進めてしまうことは可能なのでしょうか?不安です。

代襲相続は無視できません。あなたの相続分は確保されます。

代襲相続の仕組み:亡くなった相続人の権利が子へ

まず、相続(そうぞく)とは、亡くなった人の財産(ざいさん)が、法律で定められた相続人に引き継がれることです。相続人は、民法(みんぽう)で決められています。 通常、配偶者(はいぐうしゃ)と子(こ)が優先的に相続人となります。

今回のケースでは、祖母が亡くなった時点で、長男、二男、三男、そしてあなたの母が相続人でした。しかし、あなたの母が祖母亡き後1ヶ月で亡くなったため、ここで「代襲相続」という制度が働きます。

代襲相続とは、相続人が相続開始前に死亡した場合、その相続人の相続分をその相続人の子(つまり、あなたの母の子であるあなた)が相続する制度です。簡単に言うと、亡くなった人の代わりに、その人の子供が相続するということです。

今回のケースにおける代襲相続

あなたの祖母が亡くなった時点で、あなたの母は相続人でした。しかし、母が亡くなったため、母の相続分はあなたに代襲相続されます。つまり、あなたは祖母からの相続権(そうぞくけん)を有することになります。

民法における代襲相続の規定

民法第900条には、代襲相続の規定が明記されています。この法律に基づき、あなたの相続権は保護されます。相続人が遺産分割(いさんぶんかつ)を行う際に、あなたを無視することは法律違反です。

遺産分割におけるあなたの権利

遺産分割は、相続人全員の合意(ごうい)によって行われます。しかし、合意ができない場合、家庭裁判所(かていさいばんしょ)に遺産分割調停(いさんぶんかつちょうてい)を申し立てることができます。調停でも合意ができない場合は、審判(しんぱん)という裁判が行われ、裁判官が遺産分割の方法を決定します。

いずれの場合でも、あなたの代襲相続による相続権は認められます。伯父たちがあなたを無視して遺産分割を進めることはできません。

誤解されがちなポイント:代襲相続の範囲

代襲相続は、相続人が相続開始前に死亡した場合にのみ適用されます。相続開始後であれば、代襲相続は発生しません。また、代襲相続は、相続人の子が相続する権利であり、孫やひ孫には適用されません。

実務的なアドバイス:証拠の確保と行動

まず、祖母の死亡届(しぼうとどけ)と母の死亡届、そして祖母の遺言書(いげんしょ)があれば、それらをコピーして保管しましょう。これらは、あなたの相続権を主張する上で重要な証拠となります。

次に、伯父たちに連絡を取り、遺産分割について話し合うことをお勧めします。話し合いがうまくいかない場合は、弁護士(べんごし)や司法書士(しほうしょし)に相談することを検討しましょう。

専門家に相談すべき場合

遺産分割は複雑な手続きを伴うことが多く、相続人間の感情的な問題も絡むため、スムーズに進まないケースも少なくありません。特に、相続人同士の間に争いがある場合や、遺産に高額な不動産が含まれる場合は、専門家のサポートが必要となるでしょう。

弁護士や司法書士は、法律的な知識に基づいて、あなたの権利を守り、適切な手続きを支援してくれます。

まとめ:あなたの権利は守られます

代襲相続によって、あなたは祖母の遺産を相続する権利を持っています。遺産分割において、あなたの権利が侵害(しんがい)されないよう、必要な手続きを踏むことが重要です。必要であれば、専門家に相談し、あなたの権利をしっかりと主張しましょう。

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