• Q&A
  • 相続人が未確定でも土地を売却できる?亡くなった方の土地の売却方法と注意点

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

相続人が未確定でも土地を売却できる?亡くなった方の土地の売却方法と注意点

【背景】
* 私の土地は、半分が亡くなった父のものです。
* 相続手続きがまだ終わっておらず、相続人全員の合意が得られていません。
* 固定資産税は、私が現在支払っています。
* 司法書士の方から、法定相続分に基づけば売却可能という話を聞きました。

【悩み】
相続がまとまらないまま、父の土地を売却することは可能でしょうか? 相続発生から13年経っていますが、相続税はかかりません。司法書士の方の言う通り、売却できるのかどうか不安です。

法定相続分に基づき、売買契約に同意した相続人の持分分は売却可能です。ただし、リスクも伴います。

相続と土地売却の基本知識

土地の所有権は、亡くなった方の相続人(法定相続人)に相続されます(民法第885条)。相続人が複数いる場合、相続財産は法定相続分(相続人の数や続柄によって決まる割合)で分割されます。 相続手続きが完了していない状態でも、法定相続人の同意を得られれば、その相続人の持分については売却が可能です。 ただし、全ての相続人の同意を得られないと、売却できない部分が残る可能性があります。

今回のケースへの回答

質問者様は、亡くなった方の土地の半分を所有していると考えられます。司法書士の意見通り、法定相続人であるあなたが売却を希望し、あなたの相続分(半分)に該当する土地の売却契約を締結すれば、その部分については売却可能です。 ただし、残りの半分については、他の相続人の同意を得る必要があります。 相続人が合意できない場合は、家庭裁判所に相続分割の審判を申し立てる必要があります。

関係する法律・制度

* **民法(相続に関する規定)**: 相続の発生、相続人の決定、相続財産の分割方法などを規定しています。
* **不動産登記法**: 不動産の所有権の移転登記手続きを規定しています。売買契約後、所有権の移転登記を行う必要があります。
* **裁判所**: 相続人同士で合意ができない場合は、家庭裁判所に相続財産の分割を申し立てることができます。

誤解されがちなポイント

相続が完了していないからといって、土地が売却できないわけではありません。 法定相続分に基づき、相続人の一部が売却に同意すれば、その同意を得た相続分の土地は売却できます。 ただし、全ての相続人の同意を得ずに売却した場合、将来、他の相続人から権利を主張される可能性があります。

実務的なアドバイスと具体例

まず、ご自身の相続分を明確にする必要があります。戸籍謄本などの書類を基に、相続人の範囲と相続分を確定しましょう。 次に、売却に同意してくれる相続人を見つけ、売買契約を締結します。 契約書には、売却対象となる土地の明確な範囲と、売却価格、支払方法などを詳細に記載する必要があります。 売買契約が成立したら、司法書士に依頼して所有権移転登記手続きを行います。 この手続きが完了することで、正式に土地の所有権が買い主に移転します。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続手続きが複雑な場合や、相続人間で争いが生じそうな場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。 専門家は、法的な手続きやリスクを適切に説明し、解決策を提案してくれます。 特に、他の相続人と合意が得られない場合や、将来的なトラブルを回避したい場合は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

まとめ

相続が未了でも、法定相続分の土地は売却できますが、他の相続人の権利を侵害しないよう注意が必要です。 相続関係や売買契約について、専門家である弁護士や司法書士に相談し、適切な手続きを進めることが重要です。 不明な点があれば、専門家に相談することを強くお勧めします。 ご自身の権利と義務を理解し、慎重に進めていきましょう。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop