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相続人6名、弁護士1名だけ委任…放置される遺産分割協議の対処法
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姉の弁護士の怠慢により、遺産分割協議が進まず、不安です。弁護士の対応にどのように対処すれば良いのか分かりません。姉以外の相続人5人は全員、弁護士を立てない予定です。
相続が発生すると、故人の財産(遺産)を相続人(相続権を持つ人)で分割する必要があります。これを遺産分割といいます。遺産分割は、相続人全員の合意に基づいて行う遺産分割協議(話し合い)か、裁判所の調停・審判を通して行うことになります。
弁護士は、遺産分割協議や裁判手続きにおいて、依頼者の代理人として活動します。法律知識に基づいたアドバイスや書類作成、交渉、裁判への対応などを行います。依頼者の利益を最大限に守るため、積極的に行動することが求められます。
ご質問のケースでは、姉の弁護士が遺産分割協議を放置している状態です。これは、弁護士としての職務怠慢(本来果たすべき業務を怠ること)に当たる可能性があります。
まず、姉の弁護士に対して、書面で改善を要求しましょう。具体的な行動計画と期限を提示し、改善が見られない場合は、弁護士会に相談することを伝えるべきです。弁護士会は、弁護士の倫理違反や業務上の問題を調査・処理する機関です。
弁護士会への相談が効果的でなければ、ご自身も弁護士に依頼することを検討しましょう。別の弁護士に依頼することで、姉の弁護士への圧力となり、協議が進む可能性があります。
この問題には、弁護士法と民法が関係します。弁護士法は、弁護士の業務内容や倫理規定を定めており、職務怠慢は弁護士倫理違反となります。民法は、相続や遺産分割に関する規定を定めています。遺産分割協議がまとまらない場合は、裁判所に調停を申し立てることができます。
弁護士に委任したからといって、相続手続きが自動的に進むわけではありません。弁護士は依頼者の代理人であり、依頼者の指示に従って行動します。依頼者が積極的に弁護士と連絡を取り、指示を出すことが重要です。また、弁護士は魔法使いではありません。全ての案件がスムーズに進むとは限りません。
1. **姉の弁護士に内容証明郵便で改善要求:** 具体的な行動計画と期限を提示し、改善が見られない場合は弁護士会への相談を予告します。
2. **弁護士会への相談:** 弁護士会の相談窓口に相談し、適切な対応を検討します。
3. **別の弁護士への相談:** ご自身も弁護士に依頼し、姉の弁護士への圧力と、ご自身の権利擁護を図ります。
4. **裁判所への調停申立て:** 遺産分割協議が全く進まない場合は、裁判所に調停を申し立てることができます。
遺産分割は法律的な知識が必要な複雑な手続きです。特に、今回のケースのように弁護士の怠慢が疑われる場合は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。弁護士は法律の専門家であり、適切なアドバイスとサポートを提供できます。
遺産分割協議が放置されている状況は、相続人全員にとって大きな損害につながる可能性があります。姉の弁護士の怠慢に対しては、積極的に対応し、問題解決に向けて行動することが重要です。弁護士会への相談や別の弁護士への依頼などを検討し、迅速な解決を目指しましょう。 早期に専門家の力を借りることで、ご自身の権利を守り、円滑な遺産分割を実現できる可能性が高まります。
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