• Q&A
  • 相続人6名、弁護士1名だけ委任…放置される遺産分割協議の対処法

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

相続人6名、弁護士1名だけ委任…放置される遺産分割協議の対処法

【背景】
* 昨年10月、父が亡くなりました。相続人は実子3人、養子3人の計6人です。
* 長女の姉だけが、父の入院中に弁護士を立て、成年後見人の申し立てを画策していました。
* 相続発生後、姉の弁護士から通知書が1通届いたのみで、その後放置されています。
* 今年2月になって、姉だけが準確定申告をしていなかったことへの言い訳文書が届きました。
* 長男から姉に、遺産分割協議を進めるよう文書を送りましたが、弁護士からは交渉に努力したかのような言い訳が返ってきました。

【悩み】
姉の弁護士の怠慢により、遺産分割協議が進まず、不安です。弁護士の対応にどのように対処すれば良いのか分かりません。姉以外の相続人5人は全員、弁護士を立てない予定です。

弁護士に業務怠慢を主張し、弁護士会に相談、もしくは別の弁護士に依頼を検討しましょう。

テーマの基礎知識:遺産分割と弁護士の役割

相続が発生すると、故人の財産(遺産)を相続人(相続権を持つ人)で分割する必要があります。これを遺産分割といいます。遺産分割は、相続人全員の合意に基づいて行う遺産分割協議(話し合い)か、裁判所の調停・審判を通して行うことになります。

弁護士は、遺産分割協議や裁判手続きにおいて、依頼者の代理人として活動します。法律知識に基づいたアドバイスや書類作成、交渉、裁判への対応などを行います。依頼者の利益を最大限に守るため、積極的に行動することが求められます。

今回のケースへの直接的な回答:弁護士の怠慢への対処法

ご質問のケースでは、姉の弁護士が遺産分割協議を放置している状態です。これは、弁護士としての職務怠慢(本来果たすべき業務を怠ること)に当たる可能性があります。

まず、姉の弁護士に対して、書面で改善を要求しましょう。具体的な行動計画と期限を提示し、改善が見られない場合は、弁護士会に相談することを伝えるべきです。弁護士会は、弁護士の倫理違反や業務上の問題を調査・処理する機関です。

弁護士会への相談が効果的でなければ、ご自身も弁護士に依頼することを検討しましょう。別の弁護士に依頼することで、姉の弁護士への圧力となり、協議が進む可能性があります。

関係する法律や制度:弁護士法、民法

この問題には、弁護士法と民法が関係します。弁護士法は、弁護士の業務内容や倫理規定を定めており、職務怠慢は弁護士倫理違反となります。民法は、相続や遺産分割に関する規定を定めています。遺産分割協議がまとまらない場合は、裁判所に調停を申し立てることができます。

誤解されがちなポイント:弁護士への委任と相続手続き

弁護士に委任したからといって、相続手続きが自動的に進むわけではありません。弁護士は依頼者の代理人であり、依頼者の指示に従って行動します。依頼者が積極的に弁護士と連絡を取り、指示を出すことが重要です。また、弁護士は魔法使いではありません。全ての案件がスムーズに進むとは限りません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介:具体的な行動ステップ

1. **姉の弁護士に内容証明郵便で改善要求:** 具体的な行動計画と期限を提示し、改善が見られない場合は弁護士会への相談を予告します。
2. **弁護士会への相談:** 弁護士会の相談窓口に相談し、適切な対応を検討します。
3. **別の弁護士への相談:** ご自身も弁護士に依頼し、姉の弁護士への圧力と、ご自身の権利擁護を図ります。
4. **裁判所への調停申立て:** 遺産分割協議が全く進まない場合は、裁判所に調停を申し立てることができます。

専門家に相談すべき場合とその理由:弁護士への相談が不可欠な理由

遺産分割は法律的な知識が必要な複雑な手続きです。特に、今回のケースのように弁護士の怠慢が疑われる場合は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。弁護士は法律の専門家であり、適切なアドバイスとサポートを提供できます。

まとめ:放置された遺産分割協議への積極的な対応を

遺産分割協議が放置されている状況は、相続人全員にとって大きな損害につながる可能性があります。姉の弁護士の怠慢に対しては、積極的に対応し、問題解決に向けて行動することが重要です。弁護士会への相談や別の弁護士への依頼などを検討し、迅速な解決を目指しましょう。 早期に専門家の力を借りることで、ご自身の権利を守り、円滑な遺産分割を実現できる可能性が高まります。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop