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相続土地の共有持分売却:亡父名義部分のみの売却は可能?価格への影響は?
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おすすめ3社をチェック【背景】
* 亡父が所有していた土地と建物が、複数名で共有状態になっています。
* 複数の土地と建物があり、全て共有状態です。
* 他の共有者から売却への協力を得ることができません。
【悩み】
* 亡父が所有していた土地と建物の共有持分のみを、不動産業者などに売却することは可能なのか知りたいです。
* もし売却可能だとしたら、全体の土地と建物をまとめて売却する場合と比べて、価格がどれくらい安くなってしまうのか不安です。
不動産(土地や建物)が複数人で共有されている状態を「共有」と言います。共有状態では、各共有者はその持分に応じて所有権を有します。今回のケースでは、亡父が所有していた土地と建物の共有持分が、相続によって相続人に引き継がれています。相続とは、被相続人が亡くなった際に、その財産が相続人に引き継がれる制度です。(民法877条以下)。
はい、亡父が所有していた土地と建物の共有持分のみを、不動産業者などに売却することは可能です。これを「共有持分の売却」と言います。他の共有者の同意がなくても、法的に認められています。ただし、買主は、売却された持分についてのみ所有権を取得することになります。
共有持分の売却は、民法によって規定されています。具体的には、民法第251条に規定されている「共有物の分割」の規定が関係します。共有物の分割は、共有者全員の合意によって行うのが原則ですが、合意ができない場合は、裁判所に分割を請求することができます。今回のケースでは、共有物分割請求は除外されているため、共有持分の売却という方法が考えられます。
共有持分の売却は、他の共有者の同意がなくても可能ですが、買主は売却された持分のみの所有権を取得します。つまり、売却後も土地や建物は共有状態が続きます。また、売却価格については、全体の売却価格を共有者の持分比率で按分するわけではありません。
亡父の共有持分の売却価格を決定する際には、不動産鑑定士による評価が重要になります。鑑定士は、土地や建物の状況、市場価格などを考慮して、適正な価格を算出します。また、売却活動を行う不動産業者を選ぶ際には、経験豊富で、共有持分の売却に精通した業者を選ぶことが重要です。
例えば、土地全体で5000万円の価値があり、亡父の持分が3/5だとします。単純に3/5を掛け算して3000万円で売れるとは限りません。他の共有者が売却に反対している状況では、買い手は全体を買い占めるよりも、分割された部分を購入するリスクを負うため、価格が低くなる可能性があります。 実際にどの程度の減額になるかは、不動産の状況、市場環境、買い手の状況などによって大きく変動します。
共有持分の売却は、法律的な知識や不動産に関する専門知識が必要となる複雑な手続きです。相続税の申告や、売却後の税金対策なども考慮する必要があります。そのため、弁護士や税理士、不動産業者などの専門家に相談することをお勧めします。特に、他の共有者との関係が悪化している場合や、売買契約の内容に不安がある場合は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
亡父の共有持分のみの売却は可能です。しかし、全体売却と比べて価格が下がる可能性があり、専門家の助言を得ることが重要です。不動産鑑定士による評価、経験豊富な不動産業者との連携、弁護士や税理士への相談を検討しましょう。共有持分の売却は複雑な手続きを伴うため、専門家のサポートを受けることで、スムーズかつ有利な売却を進めることができます。
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