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相続後の保険金と預金:母の独占と遺産分割協議書の効力
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* 母は遺産分割協議書の内容を無視し、保険金と預金を独占しようとしています。
* 父名義の預金通帳を母が管理しており、通帳を見せてもらえません。
* 遺産分割協議書に反する母の行為にどう対処すれば良いのか分かりません。
* 亡くなった父名義の預金通帳をそのままにしておくことは問題ないのでしょうか?
まず、相続(souzoku)とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で相続権を持つ人)に引き継がれることです。 今回のケースでは、お父様の財産が、お母様、質問者様、妹さんの3名に相続されます。 遺産分割協議(isan bunkatsu kyogi)とは、相続人同士で話し合って、相続財産をどのように分けるかを決める手続きです。 この協議の結果は、遺産分割協議書(isan bunkatsu kyogi sho)という書面に残します。 この書面は、相続人同士の合意を証明する重要な証拠となります。
質問者様は、遺産分割協議書で保険金を受け取ることで合意しています。にもかかわらず、お母様はそれを無視して保険金と預金を独占しようとしています。これは、遺産分割協議書に反する行為であり、法的措置を検討する必要があります。
このケースには、民法(minpo)の相続に関する規定が関係します。具体的には、民法第900条以下の遺産分割に関する規定です。遺産分割協議書は、相続人全員の合意に基づいて作成されれば、法的効力(houteki koryoku)を持ちます。つまり、遺産分割協議書に書かれている内容に従って、遺産を分割する義務が生じます。
遺産分割は、口約束だけで済ませることは非常に危険です。 口約束は証拠が残りにくく、後々トラブルになりやすいのです。 必ず書面で合意内容を記録し、相続人全員で署名・押印することが重要です。 今回のケースのように、口約束で「分割する」と言われたとしても、法的効力はありません。
お母様との話し合いがうまくいかない場合は、弁護士(bengoshi)に相談することを強くお勧めします。弁護士は、遺産分割協議書に基づいて、お母様に対して法的措置(houteki sochi)をとるためのサポートをしてくれます。 具体的には、内容証明郵便(naiyou shoumei yuubin)を送付したり、調停(choutei)や訴訟(sosho)(裁判)を提起するといった手段があります。
話し合いが全くまとまらず、お母様との関係が悪化している場合、弁護士への相談は必須です。弁護士は法律の専門家として、客観的な立場から状況を判断し、最適な解決策を提案してくれます。 また、感情的な対立を避け、冷静に問題解決を進めるためのサポートもしてくれます。
今回のケースは、遺産分割協議書の重要性を改めて示しています。 口約束ではなく、必ず書面で合意内容を記録することが、後のトラブルを防ぐために不可欠です。 もし、遺産分割で問題が発生した場合は、弁護士などの専門家に相談し、適切な法的措置を検討することが重要です。 亡くなった方名義の預金通帳を放置することは、相続手続きが完了していない状態を意味し、様々な問題を引き起こす可能性があります。 早急に弁護士に相談し、適切な手続きを進めることを強くお勧めします。
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