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相続手続きの不安解消!疎遠の父から何も連絡がない場合の対処法

【背景】
* 昨年11月15日、疎遠の父親が亡くなったことを1月24日に差出人無しの葉書で知りました。
* 父親の再婚相手(以下、継母)の住所・電話番号は知っていますが、継母は私の連絡先を知りません。
* 亡くなってから3ヶ月近く経ちますが、継母から相続に関する連絡がありません。

【悩み】
父親名義の預金、株、不動産、公正証書などがあった場合、継母から必ず私に連絡があるのか不安です。継母が嘘をついたり、連絡を無視して勝手に相続手続きを進める可能性はないか心配です。連絡がないということは、財産がなかったと考えた方が良いのでしょうか?また、父親の預金が継母によって引き出されていた場合、それはもう父親の財産ではなくなるのでしょうか?弁護士に依頼する費用が高いため、自分で財産調査をする方法があれば知りたいです。

相続開始から3ヶ月で連絡がないからといって、財産がないとは断言できません。まずは、相続手続きを進める必要があります。

相続開始と相続人の範囲

相続(そうぞく)とは、被相続人(ひそうぞくにん)が死亡した際に、その財産が相続人(そうぞくにん)に承継されることです。被相続人は亡くなった父親、相続人は質問者様を含む父親の法定相続人となります。法定相続人とは、法律で相続権が認められた人で、配偶者と子供などが該当します。今回のケースでは、質問者様と継母が相続人となる可能性が高いです。

今回のケースへの対応

継母から連絡がないからといって、相続財産がないと判断するのは早計です。まずは、継母に相続に関する連絡を試みるべきです。手紙やメールで連絡を取るか、直接訪問してみるのも良いでしょう。連絡が取れない場合は、戸籍謄本(こせきとうほん)を取得し、相続人の範囲を明確にする必要があります。戸籍謄本は、市区町村役場で取得できます。

相続に関する法律と制度

相続に関する法律は民法(みんぽう)に規定されています。特に、第900条以降の相続に関する規定が重要です。相続財産には、預金、株、不動産、公正証書などが含まれます。相続開始後、相続人は相続財産を共有します。相続財産をどのように分割するかについては、相続人同士で協議する必要があります。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。

誤解されがちなポイント

継母が父親の預金をすべて引き出していたとしても、それが必ずしも父親の財産ではなくなるわけではありません。預金の引き出し時期や目的、その資金の使途など、様々な状況証拠を総合的に判断する必要があります。悪意のある不正な財産移動であれば、相続放棄や相続財産返還請求といった法的措置も考えられます。

実務的なアドバイスと具体例

まずは、継母に連絡を取り、相続について話し合うことが重要です。連絡が取れない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、相続財産の調査や相続手続きの代行、遺産分割協議のサポートなどを行います。費用は弁護士によって異なりますが、相談だけでも無料の弁護士事務所もあります。

自分で財産調査をする方法

弁護士に依頼しなくても、ご自身で財産調査を行うことは可能です。ただし、専門知識が必要となるため、時間と労力がかかります。具体的には、父親の銀行口座や証券口座、不動産登記簿などの情報を収集する必要があります。これらの情報は、関係機関に請求することで入手できます。しかし、手続きが複雑で、専門用語も多く、素人には困難な場合もあります。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続手続きは複雑で、法律的な知識が必要となる場合が多いです。特に、相続人同士で争いがある場合や、相続財産に複雑な事情がある場合は、弁護士などの専門家に相談することが重要です。専門家のアドバイスを受けることで、トラブルを回避し、スムーズに相続手続きを進めることができます。

まとめ

相続手続きは、専門知識が必要な複雑な手続きです。継母との連絡が取れない場合や、相続財産に不明な点がある場合は、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。早めの対応が、トラブルを未然に防ぎ、円滑な相続手続きにつながります。 ご自身の権利を守るためにも、まずは専門家への相談を検討してみてください。

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