
- Q&A
相続手続きの進み具合は?戸籍謄本提出と遺産分割のタイミング
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おすすめ3社をチェック【背景】
* 母が亡くなり、相続手続きが始まりました。
* 兄からマイナンバー付き戸籍謄本(戸籍の写しで、マイナンバーが記載されているもの)の提出を求められました。
* 四十九日法要の際に、相続財産(不動産を含む)の分割方法について話し合いました。
* しかし、現在も遺産分割が完了していません。
【悩み】
遺産分割が遅すぎるのか、それとも妥当な範囲なのか、また、いつ頃までに分割が完了するのかが不安です。1周忌までに終わるのかどうか、判断に迷っています。
相続(そうぞく)とは、人が亡くなった(相続開始)際に、その人の財産(遺産)が相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。相続人は、民法で定められており、配偶者や子などが該当します。今回のケースでは、質問者さんとご兄弟が相続人となるでしょう。
遺産分割とは、相続開始によって相続人が取得した遺産を、相続人同士でどのように分けるかを決める手続きです。不動産や預金、有価証券など、様々な種類の財産が対象となります。遺産分割協議(相続人同士の話し合い)によって行われます。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割の調停や審判を申し立てることができます。
遺産分割には、明確な期限はありません。相続開始から1年で完了するケースもあれば、数年かかるケースもあります。四十九日法要の時点で分割方法について話し合ったとのことですが、不動産などの評価や、相続税の申告(相続税がかかる場合)など、様々な手続きが必要なため、半年では完了しないことも十分考えられます。
したがって、現状では「遅い」か「早い」かは一概に判断できません。
遺産分割に関する主な法律は、民法です。民法第900条以下に、遺産分割の方法や協議、調停・審判の手続きなどが規定されています。また、相続税がかかる場合は、相続税法に基づいて申告・納税を行う必要があります。
遺産分割は、必ずしも四十九日や一周忌までに完了する必要はありません。相続手続きには、時間と手間がかかることを理解しておきましょう。また、相続人同士の感情的な問題が絡むことも多く、スムーズに進むとは限りません。
遺産分割がスムーズに進むためには、以下の点を意識しましょう。
* **相続財産の明確化**: 相続財産を具体的に把握し、その価値を評価することが重要です。不動産であれば、不動産鑑定士に依頼するのも良いでしょう。
* **相続人の合意形成**: 相続人同士で話し合い、それぞれの意見を尊重しながら、合意形成を目指しましょう。弁護士や税理士などの専門家の力を借りるのも有効です。
* **書面での記録**: 遺産分割協議の内容は、書面で残しておくことが大切です。後々のトラブルを防ぐためにも、しっかりと記録しておきましょう。(遺産分割協議書の作成)
相続手続きは複雑で、法律的な知識も必要です。相続人同士で意見が対立したり、高額な不動産などの相続財産がある場合、弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、法律的なアドバイスや手続きのサポートをしてくれます。
遺産分割には、明確な期限はありません。しかし、相続手続きには時間と手間がかかるため、早めの準備と、必要に応じて専門家の活用を検討しましょう。相続人同士の円滑なコミュニケーションと、冷静な判断が、スムーズな遺産分割を進める鍵となります。 今回のケースでは、1周忌までに完了するかどうかは、相続財産の状況や相続人同士の関係性によって大きく変わってきます。焦らず、一つずつ手続きを進めていくことが重要です。
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