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相続手続きの開始時期と方法:故人の不動産相続の手引き(6年経過後のケース)
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相続手続きの始め方、具体的にどのような手順を踏めばいいのか分かりません。6年も経ってからでは何か問題があるのでしょうか?
相続(そうぞく)とは、人が亡くなった(相続開始)時に、その人の財産(遺産)が、法律で定められた相続人(そうぞくじん)に引き継がれることです。相続開始から、相続手続きに着手するまでの期間に法的制限はありません。6年経過後でも手続きは可能です。ただし、時間が経過すると、証拠書類の紛失や証人の確保が難しくなる可能性があります。また、相続財産の状態も変化している可能性があるため、早めの対応が望ましいです。
まず、相続人の確定が必要です。亡くなった家内の母さんの相続人は、ご主人である質問者様と、ご兄弟姉妹などの法定相続人(ほうていそうぞくじん)です。相続人の全員で遺産分割協議(いさんぶんかつきょうぎ)を行い、相続財産である家と土地の分け方を決めます。協議がまとまれば、その内容を記載した遺産分割協議書を作成します。その後、相続登記(そうぞくとうき)を行い、法務局に所有権の移転を届け出ます。
相続税(そうぞくぜい)は、相続によって財産を取得した場合に課税される税金です。相続税の申告期限は、相続開始から10ヶ月以内です。6年経過後でも、相続税の申告は必要です。相続税の計算には、相続開始時の財産の評価が用いられます。よって、相続開始から時間が経過しても、相続税額自体が変わるわけではありません。ただし、相続税の申告には、様々な書類が必要となります。時間が経過するほど、これらの書類の収集が難しくなる可能性があります。
相続登記は、不動産の所有権の変更を登記所(とうきしょ)に登録する手続きです。相続登記は、相続開始後、速やかに手続きを行うことが推奨されています。
「相続をすぐにすると税金が高くなる」という認識は、必ずしも正しくありません。相続税の計算は、相続開始時点の財産評価に基づきます。手続き開始時期が税額に影響を与えることはありません。ただし、相続税の申告期限は相続開始から10ヶ月以内と定められているため、期限に間に合うように手続きを進める必要があります。
1. **相続人の確定**: 亡くなった方の戸籍謄本(こせきとうほん)を取得し、相続人を特定します。
2. **遺産の調査**: 相続財産(家と土地)の評価額を調べます。不動産鑑定士(ふどうさんかんていし)に依頼するのも良いでしょう。
3. **遺産分割協議**: 相続人全員で協議し、遺産の分け方を決定します。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所(かていさいばんしょ)に調停を申し立てることができます。
4. **相続税の申告**: 相続税の申告書を作成し、税務署(ぜいむしょ)に提出します。
5. **相続登記**: 法務局で相続登記の手続きを行います。
相続手続きは、法律や税金に関する専門知識が必要な複雑な手続きです。遺産分割協議が難航する場合や、相続税の申告が複雑な場合は、弁護士や税理士(ぜいりし)などの専門家に相談することをお勧めします。特に、高額な不動産を相続する場合や、相続人が多数いる場合は、専門家のサポートが不可欠です。
相続手続きは、時間が経過するほど複雑になります。6年経過後でも手続きは可能ですが、早めの準備と、必要に応じて専門家の活用が重要です。相続税の申告期限や、証拠書類の確保などを考慮し、スムーズな手続きを進めましょう。
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