- Q&A
相続手続きをしない場合どうなる?空き家・農地・預貯金の所有権と時効について徹底解説

ご入力いただいた内容は「お問い合わせ内容」としてまとめて送信されます。
無理な営業や即決のご案内は行いません。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック【悩み】
* 相続手続きをしない場合、遺産の所有権はどうなるのか知りたいです。
* 相続に時効はあるのか知りたいです。
* 隣接地所有者に土地の登記を移転される可能性はあるのか知りたいです。
まず、相続の基礎知識から説明しましょう。相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、法定相続人(法律で決められた相続人)に引き継がれることです。今回のケースでは、祖母の土地、建物、農地、預貯金が遺産となり、法定相続人は質問者のお母様と叔母さんの二人です。
相続手続きをしない、というのは、具体的には「相続放棄」と「相続承継」のどちらにも該当しません。相続放棄とは、相続人であることを放棄することです。相続放棄をすると、遺産の権利義務を一切負いません。一方、相続承継とは、相続人として遺産を受け継ぐことです。相続手続きをしないということは、相続放棄も相続承継もしていない状態、つまり、遺産の所有権が未確定の状態です。
この状態では、遺産は法定相続人であるお母様と叔母さんの共有となります(民法第890条)。つまり、二人で所有権を共有している状態です。ただし、実際には管理が滞り、様々な問題が生じる可能性があります。
質問者様のケースでは、相続手続きをしないまま放置すると、土地建物と預貯金は、お母様と叔母さんの共有状態が続きます。農地については、隣接地所有者への無償貸借はあくまで口約束であり、法的根拠がありません。
相続には時効はありません。相続権は、相続開始(被相続人の死亡)によって発生し、相続人が相続を放棄しない限り、消滅しません。たとえ長期間放置しても、相続人の権利は消滅しません。
「10年間占有すれば所有権が得られる」という認識は、不法占有(他人の土地を勝手に占有すること)の場合に、所有権取得の請求権が時効によって消滅するという、所有権取得時効(民法第162条)と混同している可能性があります。しかし、今回のケースは、相続人であるお母様と叔母さんが、祖母の財産を共有している状態です。不法占有とは異なるため、所有権取得時効は適用されません。
相続手続きをしないまま放置することは、様々なリスクを伴います。例えば、空き家の老朽化による維持費の負担、税金の滞納、隣接地所有者とのトラブルなどです。また、預貯金の利息も相続人全員で共有することになります。
相続手続きを行うためには、まず遺産分割協議を行い、遺産をどのように分けるかを決める必要があります。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割の調停を申し立てることができます。
相続問題は、法律や手続きが複雑なため、専門家の助けが必要な場合があります。特に、相続人同士で意見が対立したり、遺産に複雑な問題(債務など)があったりする場合には、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。
相続手続きをしないまま放置すると、遺産は相続人の共有状態となり、管理が困難になる可能性があります。時効は適用されません。隣接地への登記移転は、不法占拠でない限り、容易ではありません。相続に関する問題が生じた場合は、専門家への相談を検討しましょう。 早めの対応が、トラブルを回避し、円滑な相続を進めるために重要です。
共有持分についてお困りですか?
おすすめ3社をチェック