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相続手続きをせずに放置!亡くなった祖父母の遺産はどうなる?相続開始から財産承継までの流れを徹底解説

【背景】
祖父母が亡くなりました。父は息子として相続人ですが、相続手続き(遺産分割協議など)を全くしていません。

【悩み】
父は相続手続きをしていないのですが、法的には祖父母の資産はどうなっているのでしょうか? 父の物になっているのでしょうか? どのような手続きが必要なのか不安です。

相続開始時点で、法定相続人である父に相続権が発生しています。手続きの有無に関わらず、父のものです。

相続開始と相続人の決定

まず、相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に承継されることです。 祖父母が亡くなられた時点で「相続開始」と言われ、法律上、相続手続きが開始されます。 この時、相続人は民法によって定められています。 今回のケースでは、お父様は祖父母の子供(息子)であるため、法定相続人となります。

相続財産の帰属

相続開始と同時に、祖父母の財産は、法定相続人であるお父様に相続されます。 これは、相続手続きが行われていなくても変わりません。 相続手続きとは、相続財産の内容を明らかにし、相続人同士で遺産分割協議を行い、誰がどの財産を相続するかを決める手続きです。 手続きをしていないからといって、相続財産がお父様に帰属しないわけではありません。 むしろ、手続きをせずに放置することで、様々な問題が発生する可能性があります。

相続に関する法律:民法

相続に関する基本的なルールは、民法(特に第900条以降)に定められています。 この法律では、相続人の範囲、相続分の割合、相続財産の範囲などが規定されています。 相続財産には、預貯金、不動産、株式などの動産(簡単に移動できる財産)と不動産(土地や建物など)が含まれます。 相続人が複数いる場合は、遺産分割協議を行い、相続財産をどのように分けるかを決めなければなりません。

誤解されがちなポイント:相続放棄

相続手続きを全くしていないからといって、自動的に相続を放棄したとは限りません。 相続を放棄するには、相続開始を知ってから3ヶ月以内に、家庭裁判所に相続放棄の申述をしなければなりません。 お父様が相続放棄の手続きをしていないのであれば、相続権は依然として存在します。

実務的なアドバイス:相続手続きの重要性

相続手続きは、相続財産の把握、債務の確認、遺産分割協議、相続税の申告など、様々な手続きを含みます。 これらの手続きをせずに放置すると、相続財産の管理が難しくなったり、相続税の申告が遅れて加算税が発生したりする可能性があります。 早急に、相続手続きを進めることをお勧めします。 具体的には、まず相続財産を調査し、必要に応じて弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします。

専門家に相談すべき場合

相続財産に不動産が含まれている場合、債務がある場合、相続人が複数いて遺産分割協議が難しい場合、相続税の申告が必要な場合などは、専門家の助けが必要となるケースが多いです。 弁護士は相続手続き全般をサポートし、税理士は相続税の申告をサポートします。 複雑なケースや、相続手続きに不安がある場合は、専門家への相談を検討しましょう。

まとめ:相続手続きの早期開始が重要

相続開始後、相続手続きをせずに放置すると、様々なリスクが生じます。 お父様は相続人として、祖父母の財産を相続しています。 しかし、今後のトラブルを避けるためにも、早急に相続手続きを進めることが重要です。 相続財産の調査、債務の確認、遺産分割協議など、専門家の助けが必要な場合もありますので、必要に応じて弁護士や税理士に相談しましょう。 相続手続きは、時間と労力を要する作業ですが、将来のトラブルを防ぐために非常に重要なステップです。

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