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相続放棄したいが、勘当された娘にも遺産相続の権利はある?

質問の概要

【背景】

  • 先日、お姑さんが亡くなりました。
  • 子供は長男と娘2人の3人です。
  • 7年前に亡くなったお舅さんの名義の自宅と田んぼがあります。
  • 娘の一人は過去に勘当されており、現在は時々帰省しています。

【悩み】

  • 勘当された娘にも相続権があるのか知りたい。
  • 娘が「遺産を裁判ででも取る」と言っている。
  • 最終的に、田んぼや家を売却しなければならない可能性はあるのか不安。
相続放棄しても、勘当された娘にも相続権はあります。遺産分割で話し合いましょう。

相続における基礎知識:相続とは何か?

相続とは、人が亡くなったときに、その人の財産(プラスの財産とマイナスの財産の両方)を、特定の人が引き継ぐことです。
この「特定の」人というのは、法律で定められており、これを「相続人」といいます。
相続が開始されると、故人の持っていた財産は、相続人に引き継がれることになります。
相続には、大きく分けて二つの種類があります。

  • 法定相続:法律で定められた相続のことで、相続人の範囲や相続分が決められています。
  • 遺言相続:故人が遺言書で財産の分け方を指定する方法です。遺言書がある場合は、原則として遺言書の内容が優先されます。

今回のケースでは、遺言書がない場合、法定相続が適用される可能性が高いです。

今回のケースへの直接的な回答:勘当された娘の相続権

結論から言うと、たとえ勘当されていたとしても、娘にも相続権はあります。
勘当は、親族関係を完全に消滅させるものではありません。
相続人になれるかどうかは、民法で定められており、勘当されているかどうかは関係ありません。
民法では、配偶者、子、父母、兄弟姉妹が相続人になれると定められています(民法887条、889条)。

今回のケースでは、亡くなったお姑さんの子供である娘たちは、相続人としての権利を持っています。

相続に関係する法律と制度:相続順位と相続分

相続には、民法という法律が深く関わってきます。
民法では、相続人の順位と、それぞれの相続分が定められています。

  • 相続順位:配偶者は常に相続人となり、配偶者以外の相続人は順位が定められています。
    第一順位は子、第二順位は父母、第三順位は兄弟姉妹です。
  • 相続分:相続人それぞれの取り分も法律で定められています。
    配偶者と子が相続人の場合、配偶者が1/2、子が1/2を相続します。
    子が複数いる場合は、1/2を子どもの人数で割って分けます。

今回のケースでは、配偶者は既に亡くなっているため、長男と二人の娘が相続人となります。
それぞれの相続分は、原則として3分の1ずつとなります。

誤解されがちなポイント:勘当と相続権の関係

勘当されていたとしても、相続権を失うわけではありません。
勘当は、親族関係を完全に解消するものではなく、あくまでも親族間の関係を悪化させるものです。
相続権を失う可能性があるのは、以下のようなケースです。

  • 相続欠格:被相続人(亡くなった人)を故意に殺害したり、遺言を偽造したりした場合など、法律で定められた重大な非行があった場合。
  • 相続廃除:被相続人に対して虐待や侮辱を行った場合、または著しい非行があった場合に、被相続人が家庭裁判所に申し立てて相続人の相続権を剥奪する制度。

今回のケースでは、娘が過去に勘当されたという事実だけでは、相続権を失う理由にはなりません。

実務的なアドバイスと具体例:遺産分割協議と対策

相続が発生した場合、まずは遺産の内容を確定し、相続人全員で遺産の分け方について話し合う「遺産分割協議」を行います。
話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。
以下に、今回のケースで考えられる対策をいくつかご紹介します。

  • 遺産の内容の確認:まずは、相続財産が何で、どれくらいの価値があるのかを正確に把握しましょう。
    不動産がある場合は、不動産鑑定士に評価を依頼することもできます。
  • 遺産分割協議の準備:相続人全員で集まり、遺産の分け方について話し合います。
    感情的にならないよう、冷静に話し合うことが大切です。
    弁護士に相談し、遺産分割協議の進め方についてアドバイスを受けるのも良いでしょう。
  • 弁護士への相談:相続に関する専門知識を持つ弁護士に相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。
    弁護士は、遺産分割協議の代理人として、交渉を代行することも可能です。
  • 遺産分割調停:遺産分割協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てます。
    調停では、調停委員が間に入り、話し合いをサポートします。
  • 遺産分割審判:調停でも合意に至らない場合は、裁判官が遺産の分け方を決定する遺産分割審判が行われます。

今回のケースでは、娘が「裁判ででも取る」と言っていることから、遺産分割協議が難航する可能性があります。
早めに弁護士に相談し、今後の対策を検討することをおすすめします。

専門家に相談すべき場合とその理由:弁護士の役割

相続問題は、複雑で専門的な知識が必要となる場合があります。
以下のような場合は、専門家である弁護士に相談することをおすすめします。

  • 相続人間で対立がある場合:感情的な対立があると、冷静な話し合いが難しくなります。弁護士は、中立的な立場で、遺産分割協議をサポートします。
  • 遺産の内容が複雑な場合:不動産や未公開株など、評価が難しい財産がある場合は、専門家のサポートが必要となります。
  • 相続放棄を検討している場合:相続放棄は、手続きに期限があります。
    専門家に相談し、適切な手続きを行う必要があります。
  • 遺言書の内容に疑問がある場合:遺言書の有効性や内容について疑問がある場合は、弁護士に相談しましょう。

弁護士に相談することで、法的なアドバイスを受けられるだけでなく、遺産分割協議の代理人として、交渉を代行してもらうこともできます。
今回のケースでは、娘との間で対立が予想されるため、早めに弁護士に相談することをおすすめします。

まとめ:今回の重要ポイントのおさらい

今回の質問の重要ポイントをまとめます。

  • 勘当されていたとしても、相続権は失われません。
  • 遺産分割協議で、遺産の分け方を話し合います。
  • 話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることができます。
  • 相続問題は複雑なため、弁護士に相談することをおすすめします。

今回のケースでは、娘との間で遺産分割に関する対立が予想されます。
早めに弁護士に相談し、今後の対策を検討することで、円満な解決を目指しましょう。

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