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相続放棄した妹との土地・家屋売却:弁護士介入と費用、解決策を探る

【背景】
* 母の兄が孤独死。
* 妹は連絡が取れず、身元確認も相続手続きにも協力しない。
* 兄に貯蓄がなく、葬儀費用は母と質問者姉妹が負担。
* 母は高齢で経済的に余裕がない。
* 母の実家の土地と家が放置され、近隣から苦情が出ている。

【悩み】
妹が相続を承諾したものの、売却に協力せず連絡が取れないため、土地と家の売却ができない。費用を抑えつつ、売却を進める方法と、妹との売却代金の分割方法を知りたい。弁護士への相談も検討しているが、費用や効果が不安。

妹の協力が得られない場合、裁判所を通じた売却手続きが必要となる可能性が高いです。弁護士への相談が有効です。

相続と不動産売却の基礎知識

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に承継されることです。今回のケースでは、亡くなった母方の兄の財産(土地と家屋)が、母と妹に相続されます。相続人は、相続を承諾するか、放棄するかを選択できます。相続放棄とは、相続権を放棄し、相続財産を受け取らないことを意味します(民法第900条)。

不動産の売却には、所有者の同意が必要です。共有名義(複数人が所有者)の場合、全員の同意がなければ売却できません。今回のケースでは、母と妹が共有者となるため、妹の同意が必須です。

今回のケースへの直接的な回答

妹が売却に協力しない場合、裁判所に「共有物分割」の訴えを起こす必要があります。裁判所は、共有物の分割方法を決定します。その方法の一つとして、不動産の売却と売却代金の分割が認められます。

関係する法律や制度

* **民法**: 相続、共有物分割に関する規定があります。
* **民事訴訟法**: 裁判手続きに関する規定があります。

誤解されがちなポイントの整理

* **「相続放棄」と「売却拒否」は別**: 妹は相続を承諾しているので、相続放棄はできません。しかし、売却に協力しないことはできます。
* **司法書士の役割**: 司法書士は、不動産登記手続きの専門家ですが、交渉や紛争解決は得意分野ではありません。
* **隣人からの苦情**: 放置された状態は、近隣住民に迷惑をかけるだけでなく、火災リスクも高まります。早急な対応が必要です。

実務的なアドバイスと具体例の紹介

1. **弁護士への相談**: 弁護士は、妹との交渉、裁判手続きの代理、売却代金の分割方法のアドバイスなどを行います。
2. **内容証明郵便**: 妹に、売却の必要性と協力の要請を内容証明郵便で送付します。証拠として残るため、後々の裁判で有利になります。
3. **裁判所への訴え**: 妹が全く応じない場合、裁判所へ共有物分割の訴えを起こします。裁判費用はかかりますが、売却を強制できます。
4. **近隣への説明**: 隣人に、状況を説明し、売却に向けて努力していることを伝えましょう。

専門家に相談すべき場合とその理由

妹との交渉が難航し、解決の見込みがない場合、弁護士への相談が必須です。弁護士は法律の専門家として、適切なアドバイスと手続きをサポートします。特に、裁判手続きが必要になった場合、弁護士の代理は非常に重要です。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

妹の協力が得られない場合、裁判手続きが必要となる可能性が高いです。弁護士に相談し、内容証明郵便を送付するなど、段階的に対応していくことが重要です。放置しておくと、近隣トラブルや火災リスクも高まるため、早急な対応が求められます。弁護士費用はケースによって異なりますが、相談だけでも状況を把握し、解決策が見えてくるでしょう。費用面が不安な場合は、弁護士費用特約付きの保険に加入しているか確認してみましょう。

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