• Q&A
  • 相続放棄してないのに放置!亡父名義の土地・家、どうなる?不安な長女のための徹底解説

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

相続放棄してないのに放置!亡父名義の土地・家、どうなる?不安な長女のための徹底解説

【背景】
* 5年前に父が亡くなり、母は10年前に亡くなっています。
* 子どもは私(長女)、次女、弟(長男)の3人です。
* 私は未婚で実家から離れて暮らしており、次女は結婚してマンションに住んでいます。
* 弟は父名義の土地・家に住んでいますが、ほとんど外泊しており、固定資産税も支払っていません。
* 父の死後、弟との間で問題が起こり、調停もしましたが、最終的に土地・建物を弟に譲ることで落ち着きました。しかし、相続手続きはまだ行っていません。

【悩み】
弟が固定資産税を払わず、相続手続きもしていない状態が不安です。このままでは、父名義の土地・家がどうなるのか心配です。どうすれば良いのでしょうか?

相続放棄せず放置すると、固定資産税滞納で競売の可能性も。早急に相続手続きを!

相続放棄していない場合の土地・家の将来

まず、ご質問の状況を整理しましょう。ご質問者様は、お父様の土地・建物を弟さんに「譲る」という合意に至りましたが、相続手続き(相続登記)は完了していません。これは非常に危険な状態です。

テーマの基礎知識:相続と相続登記

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律で定められた相続権を持つ人)に引き継がれることです。 相続が発生すると、相続人は被相続人の財産を相続する権利と同時に、債務(借金など)も相続することになります。 相続財産に土地や建物が含まれる場合、その権利を明確にするために相続登記が必要です。相続登記とは、登記所に所有権の移転を登録する手続きです。 これを行うことで、法律上、誰がその土地・建物の所有者であるかを明確にできます。

今回のケースへの直接的な回答

弟さんは、相続手続きをせずに、固定資産税も滞納している状態です。このまま放置すると、まず固定資産税の滞納によって、市町村から督促状が送られてきます。それでも支払いがなければ、最終的には競売(裁判所が財産を売却して税金を回収する手続き)にかけられる可能性があります。 さらに、相続登記がされていないため、弟さんが所有者であることを証明することが難しく、競売によって土地・建物が第三者に渡ってしまう可能性も否定できません。

関係する法律や制度:固定資産税、民法

固定資産税は、土地や建物を所有している人が毎年支払う税金です。滞納すると、前述の通り競売の可能性があります。民法は、相続に関する基本的なルールを定めています。相続手続きをせずに放置すると、相続財産の管理責任が曖昧になり、様々なトラブルにつながる可能性があります。

誤解されがちなポイント:土地・建物を「譲る」ことと相続手続き

「弟に譲る」という合意があったとしても、それはあくまで口約束です。法的効力はありません。 相続手続き、特に相続登記が完了しなければ、法律上は弟さんが所有者であるとはみなされません。

実務的なアドバイスや具体例:相続手続きの開始

まず、相続手続きを速やかに開始する必要があります。具体的には、以下のステップを踏みます。

  • 相続人の確定:相続人全員で話し合い、相続人であることを確認します。
  • 遺産の調査:土地・建物の評価額、借金などの有無を調べます。
  • 相続放棄の有無:相続放棄を検討する場合は、相続開始を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述する必要があります。
  • 遺産分割協議:相続人全員で、遺産の分割方法を協議します。既に弟さんに「譲る」という合意があるのであれば、それを書面で明確にしましょう。
  • 相続登記:遺産分割協議がまとまったら、登記所に相続登記を申請します。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続手続きは複雑で、専門知識が必要です。 特に、今回のケースのように、相続手続きが遅れており、税金の滞納やトラブルが発生している場合は、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。専門家は、適切な手続きを案内し、トラブルを回避するお手伝いをしてくれます。

まとめ:放置は危険!早めの相続手続きが重要

相続手続きは、放置すると様々な問題を引き起こす可能性があります。 特に、固定資産税の滞納は、競売という最悪の事態につながる可能性も秘めています。 お父様の土地・家を将来にわたって守るためにも、早急に相続手続きを進めることが重要です。 必要であれば、弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。

Editor's Picks

共有持分についてお困りですか?

おすすめ3社をチェック

pagetop