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相続放棄と会社・自宅の扱い:債務超過企業の相続問題と解決策

【背景】
* 父が経営する株式会社が債務超過に陥り、余命半年と診断されました。
* 父は代表取締役(株50%)、私は平取締役(株20%)、兄弟も平取締役(株20%)、母は監査役(株10%)です。
* 父は会社の借入金5000万円の保証人であり、会社に対して1500万円の役員貸付をしています。
* 自宅は父母の共有名義(各50%)です。
* 会社は父と外注だけで運営されており、従業員はいません。
* 負債を引き継ぎたくない、会社を畳みたいと考えています。会社を引き継ぐのは現実的ではありません。

【悩み】
相続放棄した場合、会社はどうなりますか?自宅の持分はどうなりますか?相続放棄のメリット・デメリットは何ですか?相続放棄しても、父名義の会社の借入金の保証人から外れることはできますか?他の役員に保証人を求められる可能性はありますか?

相続放棄で借入保証責任消滅、会社清算へ。自宅持分は別途協議。

回答と解説

テーマの基礎知識:相続放棄と会社・不動産の扱い

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が相続人(法律上の相続権を持つ人)に引き継がれることです。債務超過の会社を相続した場合、会社の負債(借金)も相続することになります。相続放棄とは、この相続を放棄する制度です。相続放棄をすると、被相続人の財産と負債のどちらも相続しません。

しかし、相続放棄は、全ての財産と負債を放棄するという意味ではありません。例えば、相続放棄後も、被相続人の財産を売却して債権者に支払う(清算)手続きは必要となる場合があります。また、相続放棄によって、相続財産と関係のない個人の財産(例えば、相続放棄者自身の預金)に影響はありません。

今回のケースへの直接的な回答

質問者様のご父君の状況では、相続放棄をすることで、会社に対する5000万円の借入金の保証責任から解放される可能性が高いです。ただし、これは裁判所が相続放棄を認めた場合に限ります。相続放棄は、相続開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所に申述する必要があります(民法第915条)。

会社については、相続放棄後、会社は清算(会社を解散し、残った財産を債権者に分配する手続き)に向かう可能性が高いです。清算は、残りの株主(質問者様とご兄弟)や債権者によって行われます。会社の存続は、株主や債権者の合意によって決定されますが、債務超過で経営が困難な場合は、清算が現実的な選択肢となります。

自宅については、ご両親の共有名義であるため、ご父君の持分は相続財産となります。相続放棄をすると、この持分も相続しません。従って、ご父君の持分を買い取ることは、相続放棄後、他の相続人(ご兄弟とご母)との協議が必要となります。

関係する法律や制度

* **民法(相続に関する規定)**: 相続の発生、相続人の範囲、相続放棄の手続きなどが規定されています。
* **会社法(会社清算に関する規定)**: 会社の解散、清算手続きなどが規定されています。
* **保証契約**: ご父君が締結している保証契約の内容によって、保証責任の範囲が決定されます。相続放棄によって保証責任が免除されるかどうかは、契約内容によって異なります。

誤解されがちなポイントの整理

* **相続放棄=全ての責任から逃れられるわけではない**: 相続放棄は、相続財産と負債を放棄する制度ですが、相続放棄前に発生した債務(例えば、ご父君の個人債務)については、相続放棄後も責任を負う可能性があります。
* **相続放棄は容易ではない**: 家庭裁判所への申述が必要であり、手続きに時間がかかります。また、申述が却下される可能性もあります。
* **会社と個人の財産は別**: 会社の債務は、原則として会社の財産で返済されます。しかし、保証人になっている場合、個人の財産で返済する責任を負う可能性があります。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

相続放棄の手続きは、弁護士や司法書士に依頼することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、手続きをスムーズに進めることができます。

また、会社清算についても、弁護士や税理士などの専門家に相談し、適切な手続きを進める必要があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

相続放棄や会社清算は、法律的な知識が必要な複雑な手続きです。少しでも不安がある場合は、弁護士や司法書士、税理士などの専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、状況に応じた適切なアドバイスを行い、手続きをサポートしてくれます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

相続放棄は、債務超過の会社を相続したくない場合、有効な手段です。しかし、手続きは複雑であり、専門家のサポートが必要となる場合があります。自宅の持分や保証責任については、相続放棄後も別途協議や手続きが必要です。専門家への相談を検討し、適切な手続きを進めてください。

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