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相続放棄と住宅ローン:連帯保証人になった家の運命は?

【背景】
* 父が亡くなりました。
* 父名義で住宅ローンを組んでおり、父、母、私の3人で返済していました。
* 父の財産は、ローン中の家以外にありませんでした。
* しかし、父が国民生活金融公庫(現:日本政策金融公庫)の融資の連帯保証人になっていたことが、借り主が行方不明になった後発覚しました。
* 金融公庫から相続人に返済を求められています。
* 支払うお金がないため、相続放棄を検討しています。

【悩み】
相続放棄した場合、ローン支払い中の家はどのように扱われるのでしょうか? このままでは、家を失ってしまうのではないかと不安です。

相続放棄しても、住宅ローンは残ります。

回答と解説

テーマの基礎知識:相続と相続放棄

相続とは、人が亡くなった際に、その人の財産(プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含みます)が、法律で定められた相続人に引き継がれることです。(民法877条)。相続人は、配偶者、子、親などです。 相続放棄とは、この相続を受けないことを、一定の手続きを経て裁判所に申し立てることです。相続放棄をすると、相続財産を受け継ぐ権利と義務を両方とも放棄することになります。

今回のケースへの直接的な回答

質問者様のお父様は、住宅ローンと、国民生活金融公庫(現:日本政策金融公庫)の融資の連帯保証債務という二つの債務を負っていました。相続放棄をすると、これらの債務を相続する義務から解放されます。しかし、これは債務そのものが消滅するわけではありません。住宅ローンは、抵当権(※不動産を担保にローンを組む際に設定される権利)が設定されているため、ローンを返済しなければ、家は競売にかけられ、売却されてしまいます。

関係する法律や制度

* **民法(相続に関する規定)**: 相続の発生、相続人の範囲、相続放棄の手続きなどが規定されています。
* **抵当権設定契約**: 住宅ローン契約において、不動産に抵当権が設定されています。
* **連帯保証契約**: お父様が連帯保証人だった契約に基づき、金融機関は相続人に債務の返済を求めることができます。

誤解されがちなポイントの整理

相続放棄は、全ての債務から逃れられると誤解されがちですが、そうではありません。 相続放棄は、相続開始前に手続きをする必要があります。相続開始後、一定期間を過ぎると相続放棄ができなくなります。また、相続放棄をしても、既に相続財産を処分したり、債務を履行したりしていた場合は、その責任は免除されません。

実務的なアドバイスや具体例の紹介

相続放棄をする前に、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。 相続放棄の手続きは複雑で、期限もあります。専門家のアドバイスを受けることで、適切な手続きを行い、最悪の事態を回避できる可能性が高まります。また、母子で残りの住宅ローンを返済できるか、他の解決策(例えば、家の売却など)を検討する必要があります。

専門家に相談すべき場合とその理由

* 相続放棄の手続きが複雑で、期限内に適切な手続きを行う自信がない場合。
* 住宅ローンの返済方法や、家の売却など、他の解決策について相談したい場合。
* 金融機関との交渉に不安がある場合。

弁護士や司法書士は、相続に関する法律の専門家です。彼らの専門的な知識と経験は、問題解決に大きく役立ちます。

まとめ(今回の重要ポイントのおさらい)

相続放棄は、相続財産を受け継がないことを意味しますが、債務から完全に逃れるわけではない点に注意が必要です。特に、抵当権が設定されている不動産に関するローンは、相続放棄後も残ります。 今回のケースでは、相続放棄の前に、弁護士や司法書士に相談し、適切な手続きと今後の対応策を検討することが非常に重要です。 早めの行動が、今後の生活を守る上で不可欠です。

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