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相続放棄後の不動産、任意売却は可能?抵当権者2名での承認手続きを徹底解説!

【背景】
* 知人に個人でお金を貸し、その担保として不動産に抵当権を設定していました。
* 貸し先の方が亡くなり、相続人全員が相続放棄をする予定です。
* 抵当権は私以外にもう一人の方が持っています。

【悩み】
相続放棄後、競売ではなく任意売却をしたいと考えています。しかし、抵当権者が複数いる場合、任意売却するには全員の承認が必要なのかどうかが分からず、困っています。競売であれば、一人の意志で進められると聞いたことがあるのですが、任意売却の場合はどうなのでしょうか?

任意売却には、抵当権者全員の同意が必要です。

相続放棄後の不動産売却と抵当権

まず、不動産の売却と抵当権について基礎知識を整理しましょう。

抵当権とは、債務者が債権者(お金を貸した人)に、お金を返済できない場合に、不動産を差し押さえて債権を回収する権利のことです(担保権の一種)。 今回のケースでは、質問者様ともう一方が、それぞれ抵当権者となります。

相続放棄とは、相続人が相続財産(借金を含む)を一切受け継がないことを法務局に届け出る手続きです。相続放棄をすると、相続財産に関する権利義務は一切放棄されます。しかし、相続放棄後も、抵当権は消滅しません。 なぜなら、抵当権は不動産に対する権利であり、相続財産の一部ではないからです。

任意売却と競売の違い、そして必要な同意

任意売却と競売は、不動産を売却する方法として大きく異なります。

任意売却は、所有者(今回は相続人)と債権者(抵当権者)が話し合って、不動産を売却する方法です。売却価格や売却方法などを自由に決められるため、競売よりも有利な条件で売却できる可能性があります。

一方、競売は、裁判所が不動産を強制的に売却する方法です。債権者が裁判所に申し立て、裁判所の決定に従って売却が行われます。売却価格は市場価格よりも低くなる可能性が高く、所有者は売却価格に影響を与えることができません。

重要なのは、**任意売却には、全ての抵当権者の同意が必要**ということです。 質問者様ともう一人の抵当権者、双方の同意がなければ、任意売却はできません。 競売であれば、債権者の一方が申し立てれば開始できますが、任意売却は所有者と全ての債権者の合意が不可欠です。

民法における抵当権と債権回収

民法では、抵当権に関する規定が定められています。 特に、複数の抵当権者が存在する場合、それぞれの抵当権の順位(優先順位)が重要になります。 優先順位の高い抵当権者から、売却代金で債権が回収されます。

今回のケースでは、質問者様ともう一人の抵当権者の順位が明確になっていないと、売却代金の分配に問題が生じる可能性があります。 そのため、まず抵当権の順位を確認する必要があります。

任意売却における誤解されがちなポイント

任意売却は、交渉次第で有利に進められる反面、交渉が難航する可能性もあります。

誤解されやすいのは、「任意売却は、所有者の同意さえあれば良い」という点です。 所有者だけでなく、**全ての抵当権者の同意が必須**です。 一人の抵当権者が反対すれば、任意売却はできません。

実務的なアドバイスと具体例

任意売却を進めるためには、まずもう一人の抵当権者と話し合い、売却に同意を得ることが重要です。 話し合いの際には、弁護士や不動産会社などの専門家の協力を得ることをお勧めします。

専門家は、売却価格の査定、売買契約書の作成、売却手続きの代行など、様々なサポートをしてくれます。 特に、抵当権者の間で意見が対立した場合、専門家の介入は不可欠です。

専門家に相談すべき場合

相続放棄後の不動産売却は、法律的な知識や手続きに精通している必要があり、複雑なケースもあります。 以下の様な場合は、弁護士や司法書士、不動産会社などの専門家に相談することを強くお勧めします。

* もう一人の抵当権者との交渉が難航する場合
* 抵当権の順位が不明確な場合
* 相続手続きや税金に関する知識がない場合
* 任意売却の手続きが複雑で、自身で対応できない場合

まとめ:相続放棄後も続く抵当権と任意売却の重要性

相続放棄をしても、抵当権は消滅しません。 任意売却を進めるには、全ての抵当権者の同意が必要であり、専門家の協力を得ることがスムーズな手続きを進める上で非常に重要です。 交渉が難航する、手続きが複雑だと感じた場合は、迷わず専門家に相談しましょう。 早めの相談が、より良い結果につながる可能性を高めます。

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