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相続放棄後の家の掃除と遺品整理に関する疑問を解決

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【背景】
【悩み】
相続放棄とは、故人の遺産を一切引き継がないことを家庭裁判所に申述する手続きです。これには、プラスの財産(現金、不動産など)だけでなく、マイナスの財産(借金など)も含まれます。
相続放棄をすると、初めから相続人ではなかったものとみなされます。つまり、故人の財産に対する権利も義務も一切なくなります。今回のケースでは、借金がない状況での相続放棄なので、相続人は不動産を含めたすべての遺産を放棄することになります。
相続放棄の手続きが完了すると、原則として相続人は遺産の管理義務を負いません。しかし、現実問題として、誰も管理しない状態が長く続くと、近隣への影響や、物件の劣化など、さまざまな問題が生じる可能性があります。
今回のケースでは、相続放棄をした後、故人の配偶者の親族から家の整理と遺品整理を依頼されています。この行為自体は、法的に直接的に禁止されているわけではありません。
ただし、注意すべき点があります。相続放棄をした後、遺品を処分することは、場合によっては「相続を承認した」とみなされる可能性があります。これは、一度相続放棄をしたにも関わらず、再び相続人としての権利を主張することになりかねないため、注意が必要です。
具体的には、故人の財産を自分のために処分したり、使用したりすると、相続を承認したと見なされる可能性があります。今回のケースでは、故人の趣味の品物を処分して費用を賄うという話がありますが、これは慎重に検討する必要があります。
基本的には、相続放棄後に遺品整理を行う場合、自分の利益のために遺産を処分する行為は避けるべきです。もし行う場合は、専門家(弁護士など)に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。
相続放棄に関連する主な法律は、民法です。民法には、相続の開始、相続人、相続放棄の手続き、遺産の管理などに関する規定があります。
今回のケースで特に関係するのは、民法915条(相続の承認又は放棄をすべき期間)と、民法921条(法定単純承認)です。民法915条は、相続放棄を検討する期間を定めており、原則として相続開始を知ったときから3ヶ月以内とされています。民法921条は、相続人が相続財産の全部または一部を処分した場合、単純承認をしたものとみなされる、と規定しています。
また、相続放棄後の遺産管理に関しては、民法940条(相続人の不存在の場合の相続財産の管理)が関係してきます。この条文は、相続人がいない場合に、家庭裁判所が相続財産管理人を選任し、遺産を管理することを定めています。今回のケースのように、借金がないために相続財産管理人が選任されない場合、遺産は放置される可能性があります。
相続放棄をすると、すべての責任から解放されると誤解されがちですが、実際にはそうではありません。相続放棄後も、遺産の管理責任を問われる可能性はゼロではありません。
例えば、相続放棄後に、遺品整理中に第三者に損害を与えてしまった場合、損害賠償責任を負う可能性があります。また、遺品整理中に不法投棄をしてしまった場合、廃棄物処理法違反で罰せられる可能性もあります。
もう一つの誤解は、相続放棄後に、遺品を自由に処分できるというものです。前述の通り、相続放棄後であっても、遺産を自分のために処分すると、相続を承認したとみなされる可能性があります。この点については、特に注意が必要です。
さらに、相続放棄後、誰も遺品整理をしてくれないという状況もよくある誤解です。実際には、相続放棄後も、親族や関係者が遺品整理を依頼されることは少なくありません。その際に、法的なリスクを理解しておく必要があります。
相続放棄後の遺品整理を行う場合、以下の点に注意しましょう。
具体例:
例えば、故人の遺品の中に、価値のある骨董品が見つかったとします。相続放棄をした人が、その骨董品を個人的に売却した場合、相続を承認したとみなされる可能性があります。一方、遺品整理業者に依頼して、その骨董品を売却してもらい、その売却代金を遺品整理費用に充当することは、問題がないと考えられます。
以下のような場合は、必ず専門家(弁護士など)に相談しましょう。
専門家は、法的知識に基づいて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。また、専門家は、他の相続人との交渉や、裁判所への書類作成なども代行してくれます。
相続放棄後の遺品整理は、慎重に行う必要があります。故人の預金ではなく、品物を処分することは、場合によっては相続を承認したとみなされる可能性があります。専門家(弁護士など)に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。
今回の重要ポイントは以下の通りです。
相続放棄後の遺品整理は、法的なリスクを伴う可能性があります。専門家の協力を得ながら、慎重に進めることが大切です。
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