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相続放棄後の家屋取得:兄弟姉妹間の遺産分割と登記手続きの全貌

【背景】
* 父親が亡くなり、遺産分割協議をしました。
* 私は土地、兄は家屋を相続することで合意し、私は土地の登記を済ませました。
* 兄は家屋の登記をせずに亡くなりました。
* 兄の相続人2名は相続を放棄する予定です。
* 父親名義のままの家屋を私が相続したいと思っています。

【悩み】
家屋の名義を私の名義に変更する際の手順と必要な書類が知りたいです。8年前に取得した戸籍謄本など古い書類がありますが、使えるでしょうか?

相続放棄後、兄の相続分はあなたに帰属します。相続登記に必要な書類は、戸籍謄本、遺産分割協議書、固定資産税評価証明書などです。古い戸籍謄本は使用できない可能性があります。

相続放棄と相続の帰属

相続とは、被相続人(亡くなった人)の財産が、相続人(法律上の相続権を持つ人)に引き継がれることです。今回のケースでは、お父様の家屋が相続財産です。ご兄弟で遺産分割協議を行い、あなたは土地、お兄様は家屋を相続することになりました。しかし、お兄様は家屋の登記をせずに亡くなられ、相続人であるお兄様の子供2人は相続を放棄するとのことです。

相続放棄とは、相続人が相続財産を受け継ぐことを放棄することです(民法第900条)。相続放棄は、相続開始を知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述しなければなりません。お兄様の子供2人が相続放棄をすれば、お兄様の相続分は、法律で定められた順位に従って、他の相続人に「代襲相続」されます。この場合、あなたがお兄様の相続分を相続することになります。

家屋名義変更の手続き

家屋の名義変更には、相続登記が必要です。相続登記とは、所有権の移転を登記所(法務局)に登録することで、正式に所有権を移転させる手続きです。

必要な書類

相続登記に必要な書類は、以下の通りです。

* **相続人の戸籍謄本(全部事項証明)**:相続人の続柄や相続開始日を証明する書類です。8年前に取得した戸籍謄本は、その間に婚姻や出生、死亡などの事由が発生していれば、内容が古くなっているため使用できません。最新のものを取得する必要があります。
* **遺産分割協議書**:相続人全員で遺産分割の内容を合意したことを証明する書類です。すでに作成済みとのことですが、内容に不備がないか確認が必要です。
* **固定資産税評価証明書**:家屋の評価額を証明する書類です。市区町村役場で取得できます。
* **所有権移転登記申請書**:法務局で入手できます。申請書に必要事項を記入し、上記書類を添付して提出します。
* **印鑑証明書**:申請者の印鑑証明書が必要です。
* **委任状(必要に応じて)**:司法書士などに手続きを依頼する場合は委任状が必要です。

手続きの流れ

1. **必要な書類の収集**: 上記の書類を全て揃えます。
2. **所有権移転登記申請書の記入**: 必要事項を正確に記入します。
3. **法務局への申請**: 申請書と必要書類を法務局に提出します。
4. **登記完了**: 法務局から登記完了の通知が届きます。

関連法規

* **民法**:相続、遺産分割、相続放棄に関する規定があります。
* **不動産登記法**:不動産の登記に関する規定があります。

誤解されがちなポイント

相続放棄は、相続開始を知った日から3ヶ月以内に行わなければなりません。この期限を過ぎると、相続放棄ができなくなります。また、相続放棄は、相続財産全体を放棄するものであり、一部の財産だけを放棄することはできません。

実務的なアドバイス

相続登記は、専門知識が必要な手続きです。手続きに不安がある場合は、司法書士に依頼することをお勧めします。司法書士は、相続登記の専門家であり、スムーズな手続きをサポートしてくれます。

専門家に相談すべき場合

* 遺産分割協議の内容に不明な点がある場合
* 必要な書類が揃わない場合
* 手続きの方法がわからない場合
* 相続税の申告が必要な場合

まとめ

相続放棄後の家屋取得は、相続登記という手続きが必要です。必要な書類を準備し、法務局に申請することで、家屋の名義変更を行うことができます。手続きに不安がある場合は、司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。正確な情報に基づいて手続きを進めることが重要です。古い戸籍謄本は使用できない可能性が高いので、必ず最新のものを取得してください。

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