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相続物件の家賃収入トラブル!兄との金銭問題を解決する方法と弁護士費用を抑える賢い対処法

【背景】
* 親から相続した物件を兄と共有しています。
* 兄と家賃収入を折半することに合意していましたが、兄から家賃収入が全く支払われていません。
* 既に1年近くも支払いが滞っており、兄とは連絡を取りたくない状態です。
* 弁護士への相談も考えましたが、家賃収入がそれほど高額ではないため、弁護士費用が心配です。

【悩み】
兄と二度と顔を合わせたくないため、第三者機関に家賃収入の回収を依頼したいと考えています。そのようなサービスを提供しているところがあるのか知りたいです。

家賃回収代行サービスや、弁護士費用特約付きの弁護士相談などを検討しましょう。

相続と共有物件における家賃収入の取り扱い

相続によって不動産を取得した場合、相続人全員が共有者(所有権を共有する者)となります。今回のケースでは、質問者さんとご兄弟で共有者となっています。共有物件から得られる家賃収入は、共有者の持分に応じて分配する必要があります。合意があれば、質問者さんとご兄弟で折半という形でも問題ありません。しかし、ご兄弟から家賃収入が支払われない状況は、共有者の合意に反する行為であり、法的にも問題が生じます。

今回のケースへの具体的な解決策

兄から家賃収入が支払われない状況を解決するには、いくつかの方法があります。

まず、話し合いで解決を試みるのが最善です。しかし、質問者様は兄と連絡を取りたくないとのことですので、この方法は難しいかもしれません。

次に、内容証明郵便(証拠として残る重要な郵便です)で、家賃の支払いを請求してみましょう。内容証明郵便は、配達記録が残るため、証拠として有効です。それでも支払いがされない場合は、裁判という手段も考えられますが、弁護士費用や裁判にかかる時間、精神的な負担などを考えると、現実的ではないかもしれません。

そこで、弁護士費用を抑えつつ、第三者機関に介入してもらう方法として、以下の2つの選択肢が考えられます。

1. **家賃回収代行サービスの利用:** 家賃回収を専門とする業者に依頼する方法です。成功報酬型(回収できた家賃の一部を報酬として支払う)のサービスも多く、初期費用を抑えられます。ただし、回収できる保証はなく、業者選びが重要です。

2. **弁護士費用特約付きの弁護士相談:** 弁護士会などが提供する、初回相談料が無料または低額なサービスです。弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受け、適切な解決策を見つけることができます。また、弁護士費用特約付きの保険に加入していれば、弁護士費用の一部または全額を保険でカバーできる可能性があります。

民法における共有物件と共有者の権利義務

民法では、共有物件の管理や収益の分配について規定されています。共有者は、互いに協議して物件の管理方法や家賃収入の分配方法を決める必要があります。協議がまとまらない場合は、裁判所に管理の方法や分配の方法を定めるよう請求できます(民法252条)。

誤解されがちなポイント:話し合いが全てではない

「兄弟だから話し合いで解決すべき」という考えは、多くの場合、問題解決を遅らせる原因となります。話し合いが難しく、相手が応じない場合は、法的措置も視野に入れるべきです。

実務的なアドバイス:証拠の確保が重要

家賃収入の未払い問題を解決するためには、証拠の確保が非常に重要です。家賃の領収書、振込明細書、賃貸契約書などをきちんと保管しておきましょう。これらの証拠は、後々の交渉や裁判において、有利に働く可能性があります。

専門家に相談すべき場合:解決が困難な場合

話し合いが全く成立せず、内容証明郵便も効果がない場合、または、家賃滞納額が大きく、回収に専門的な知識やスキルが必要な場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。彼らは、法的知識に基づいて適切なアドバイスを行い、解決策を提案してくれます。

まとめ:適切な手段を選択し、早期解決を目指しましょう

相続物件の家賃収入トラブルは、兄弟間であっても、適切な対応をしなければ、深刻な問題に発展する可能性があります。まずは、証拠をしっかり確保し、家賃回収代行サービスや弁護士費用特約付きの弁護士相談などを活用して、早期解決を目指しましょう。 状況に応じて、内容証明郵便を送付したり、裁判という手段も検討する必要があります。 大切なのは、自分の権利を主張し、適切な解決策を選択することです。

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