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相続登記の延期は危険?20万円の税金節約の裏に潜む落とし穴を徹底解説!
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所有権移転登記を二次相続まで延ばすことによる不都合やリスクが心配です。具体的にどのような問題が発生する可能性があるのでしょうか?また、登記を延ばすことによるデメリットと、登記を早めに済ませた方が良い理由を教えてください。
相続が発生すると、被相続人(※亡くなった人)の財産は、相続人(※法律上の相続権を持つ人)に相続されます。しかし、法律上相続されたとしても、登記簿(※不動産の所有者を記録した公的な書類)にその事実が反映されていないと、所有権は完全に移転したとは言えません。所有権移転登記は、この相続によって生じた所有権の変更を登記簿に反映させる手続きです。この登記を行うことで、初めて法的に所有権が確定し、安心して不動産を売買したり、担保にしたりすることができます。
質問者様は、登録免許税の節約のために相続登記を延期することを検討されていますが、これは非常に危険です。相続登記を延ばすことで、様々な不都合やリスクが発生する可能性があります。具体的には、後述する通りです。
相続登記は、民法(※私人間の権利義務を定めた法律)と不動産登記法(※不動産に関する登記手続きを定めた法律)に基づいて行われます。相続登記を怠ると、法律上は問題なくても、様々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
「登録免許税を節約できる」という点に目が行きがちですが、相続登記の延期は、将来大きな損失を招く可能性があります。税金節約よりも、法的なリスク回避を優先すべきです。
例えば、相続登記がされていない状態で、共有者の間でトラブルが発生した場合、解決が非常に困難になります。また、母が亡くなった後に、相続登記を行う際には、相続人の範囲を改めて確認する必要があり、手続きが複雑になります。さらに、土地の売却を検討する場合、登記がされていないと売却が難しく、価格交渉にも不利になる可能性があります。
相続手続きは複雑で、専門知識が必要です。登記手続きだけでなく、相続税の申告や遺産分割協議など、様々な手続きが必要となる場合があります。少しでも不安に感じる場合は、司法書士や税理士などの専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、状況に応じた適切なアドバイスをしてくれます。
相続登記は、相続発生後、できるだけ早く行うことが重要です。登録免許税の節約よりも、将来発生する可能性のあるトラブルやリスクを回避することを優先すべきです。相続登記の延期は、様々な問題を引き起こす可能性があるため、専門家のアドバイスを受けながら、早急に手続きを進めることをお勧めします。20万円の税金節約のために、将来何十倍もの損失を被る可能性があることを理解しておくべきです。
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